そう話していると、夢の扉が
見えてきてルアは扉を指さした



「！ほら見えたわよ、夢の扉！」
「ほんとだ！ありがとう、お姉ちゃん」



アイは夢の扉へ走りよると
ルアの方へ振り向いた。




「お姉ちゃん、私」
「リアラと仲直りできるといいわね」
「うん！あ、それと聞きたいことあるの」
「？」



アイは言うのを少し
躊躇ったかと思うと…
ルアに気になっていた事を聞いた。




「お姉ちゃんって、ナイツの事好きなの？」
「はっ！？！？」




まさかの「好き」発言に
ルアは真っ赤になり
言うのを少し躊躇った…が
変に嘘をついてもダメだと
目線を外し恥ずかしそうにしながら答えた。




「…す、好き、だけど…？」
「んふふ、やっぱり！
ナイツと頑張ってね、お姉ちゃん！
ありがとう！」




アイは手を振ると自分の
ナイトピアへと戻っていき、その場には
赤い頬を抑えるルアだけが残された。




「…好き、って言っちゃった…けど…
……あたし、そ…ナイツの事、好きな訳…？」




勢いで言ってしまった「好き」の言葉に…
ルアは自分の中にあった
恋心を自覚して戸惑っていた
ナイツにいつの間にか、恋心を
持っていただなんてと思い返すが
ブンブンと頭を振り余計な考えを
頭から追い出した。




「へ、変なこと考えない考えない！！」
「ルア」
「うわっ！？」



そう考えているとナイツが戻ってきて
ルアは驚いて飛び上がった
ナイツは驚かせてしまった、と
謝罪した。





「わ、悪い悪い驚かせちまって！
アイは？」
「さっき戻ってった…リアラは？」
「アイに謝るってさ」
「そう…良かった」
「ルア」



ナイツはルアに手を伸ばし微笑んだ



「行こう」
「…うん」




ルアは赤い頬でナイツの手を取り
空へと飛び立った。