「…………本当にリアラが好きなのね」



目を閉じて少し間を開けると…
ルアは微笑みかけた




「いいわよ、私なんにも言わない」
「！お姉ちゃん、」
「…私もリアラを信じてみる」
「あ…！！ありがとう…！！」



心配と不安の想いの告白を、
想いを受け止めてくれた姉に
アイはまた涙が溢れた。




「ほら、泣かないの」
「うん！ぐす…」
「…それと、さ」
「ん？」




自分も、話さなければいけない
今まで避けていた理由を…
ルアは目線を外しながら
話し始めた




「…最近、あんたの事避けてたよね…
ごめん…アイ」
「え？」

「……あのさ、アイは
友達とか多くて…そんなあんたが
羨ましかったというのもあるし…
あたしに悪い噂たってたってことも
あって…あんたにまで変な噂
立ったらやだな、って思って…その…」




ルアは深く、アイに頭を下げた





「ごめん、アイ」




ルアの本当の思いに
どんな返答が来るかと思っていたが、
アイが返した返答は
意外なものだった




「お姉ちゃんも？」
「え？」




どういう事だと顔を上げれば
アイは照れくさそうに話し始めた




「実はさ、私…頭がいいお姉ちゃんの
ことが羨ましかったんだ
周りの人、お姉ちゃんは
頭いいのに私は…なんて
言っててさ………だから私も
お姉ちゃんの事避けてたのかも、ごめんね…」
「……そ、だった…の…」
「同じだね」
「そ、そうね…あ、はは」
「あはは！」




なんだ、自分達はやっぱり双子だ
思うことがおなじなのだから…
ルアとアイは
共に顔を合わせ合い笑った。
こうして双子のわだかまりはなくなった