光の中へ飛び込み、降り立つとどこか広場のような場所に出た。
中心には噴水があり道にはいくつか丸い‥青い光のようなものが落ちていた。
青い光を試しに手に取り、拾い集めてながらも進んでいくルア。


「‥どこかしら、ここは」
「異世界から訪れしビジターよ‥」
「！誰‥」
「お主、この世界は初めてのようじゃな？」
「ひっ、きゃあっ！？」


当たりを見回していると不意に声が聞こえ
聞こえた方向を見ると、メガネをつけた喋るフクロウが話しかけて来た。
ルアは驚いて尻もちをつき目を見開いた。


「な、なによあんた！？びっくりした‥」
「すまんすまん、わしの名はオウル‥太古の昔よりこの世界に住んでおる者じゃ」
「お主ここがどこだか聞きたいのじゃろう？では逆に問うとしよう‥」
「な、なに？」
「お主は今まで眠りの中で見た出来事を本当のような事に感じたことはないか？」
「‥あるわ」


オウルの問いかけに警戒しながらもこくり、と頷いた。


「そうじゃろう、じゃがそのはず‥そなたらが夢と呼ぶ世界は実在するのじゃから」
「夢の‥世界？」
「さよう！人が眠りにつく時飛び立つ世界‥それがこのナイトディメンションなのじゃよ、そしてここはわしらが夢の入口と呼んでおる場所じゃ」


オウルの説明を聞き終えたルアは
砂を払って立ち上がる‥すると、
どこからともなく笛の音が聞こえてきた。
その音のなる場所を探して上を見ると、
その空にはは紫色のピエロのキャップの様な角を持ち、赤いベストに角と同じ色のユニタードを来た体が異様に細い、人とよく似た魔人が透明な笛を吹いてきた。


「‥(綺麗な笛の音だわ)」

初めて会ったその魔人に、臆病なはずの
ルアは怯える事もせず見とれていた。
じっ、とその魔人を見ているとその魔人は
オウルとルアに気づいてくるくる、と円を描き空を飛びながら降りてくる。