アイから受けた言葉に
自業自得だと思いつつも傷心した
リアラはアイの3番目のナイトピア
ムーンタワーへとやってきた

ムーンタワーはその名の通り月が輝く
星輝く夜空の中に浮かぶタワーがメインの
ナイトピアであった
それだけではなくタワー以外の建物も
1部浮かんでいたが
リアラはタワーの1番上に
腰掛けて頭を抱える…




「…分かっていただろうに…
こんなに落ち込む資格は私には無いのに…」




ズキズキ、と胸が痛む
アイの言葉がずっと
反響してループして………
騙していたのは事実だ
いつか事実が露になるのも
わかっていただっただろう
だが…



「リアラの嘘つき！！」



初めて見たアイの涙
初めて見た悲痛な表情
ああ、あんな表情見たくなかったのに
そんな表情させたくなかったのに





「…んな事言っても…あんな顔をさせて
しまったのは私のせいだ…
私は一体どうしてしまったのだろうな
あんなこと他のビジターに言われても
何とも思わなかったのに」




あの子の涙を見た時、何よりも
胸が強く痛み初めて罪の意識に苛まれた
どうしてこんな事したんだろう
どうしてこんな酷い事をしたんだろう…と




「……」




ぐちゃぐちゃだ、心も頭の中も…
リアラは瞼を閉じ片膝を立てて
膝に頭を預けた…その時、隣に
誰かが降り立つ気配を感じた




「ここにいた」
「……なんだ私を笑いに来たのかナイツ」




聞こえてきたのは嫌という程に
聞きなれた片割れの声
リアラは目線だけナイツにやり
そう返すとナイツはふっ、と笑って
リアラの傍に座った




「ちげぇよ、ちょっと話そうぜ」