リアラの驚異が去り、ナイツとルアが
デュアライズをして飛んでいると
目線の先にオクトポーを見つけて止まる。



『ん？オクトポーなにしてんのかしら』
「せっかくだからちょっと遊んでやるか」
『あなたも好きね』



ナイツが好奇心煽られ、またオクトポーを
追いかけてオクトポーの出すリングを
くぐるという遊びをする事となった
オクトポーを追いかければオクトポーは
すぐに逃げだしリングが作られていく
そのリングを潜ればハープの音かのような
美しい音がなりリングが消えていく。
しばらくリングを潜りながら
追いかけていけば‥



「捕まえた！」



オクトポーを捕まえることに成功し、
オクトポーを捕まえれたナイツは
満足そうに微笑むと下へおり、
ルアもデュアライズを解いた。




「へへ〜、今回は捕まえれたぜ」
「へぇ、こうして見ると
オクトポーってホントにタコみたいね」




いつもはオクトポーは直ぐに逃げてしまうため
あまり姿をまじまじと見る機会が
無いためルアは間近でオクトポーを
見るのが初めてで‥物珍しそうに
オクトポーを見つめる。




「こうやって間近で見るの初めて？」
「えぇ、いつも逃げるものオクトポー‥
ん、私のところに来るの？」




ルアがじっとオクトポーを見ていると
オクトポーは触手をルアに伸ばした
ルアがオクトポーに腕を伸ばすと
オクトポーはナイツの腕の中から
ルアの腕へとうつった。



「ふふ、こうして見ると可愛い」
「(ルア嬉しそうだな)」
「擽ったい、あはは！」
「‥でも」




ルアが嬉しそうで何よりだ、と
思うはずなのに…なのにどこか気に入らない
オクトポーが何故か羨ましくて
なんかムカムカしてしまうんだ、何故か




「(‥これがヤキモチ、ってやつかな)」



これが独占欲という物なのだろうと
ナイツは初めて独占欲と言うものを体験した
ナイツは頭を振るとルアに声をかけた




「ルア、そろそろオクトポー離してやろうぜ」
「ん？そうね、じゃあねオクトポー」




ルアにそろそろ放してやろうと
促すとルアはナイツの言う通りに
オクトポーを離し、ルアが
オクトポーを離すとムカムカとしていた
気持ちは収まった。




「ね、ナイツ次どうす‥」
「ルア」



ルアが全て言葉を言う前に
ナイツは腕を広げ、ルアの
その身体を抱きしめた。


「！？、ない、ナイツ！？ちょっと！？」
「‥ん、次どうする？」


いきなりナイツに抱きしめられルアは
顔を真っ赤にして慌てて彼の名を呼ぶ、すると
ナイツは直ぐにルアを離して
背を向けて先へ進み始める。



「(‥言えないじゃん)」



「オクトポーばっかじゃなくて俺を見て」
なんて言えないから‥せめて行動で、と
思っても上手く伝わらない
恋というのは本当に厄介だと
ナイツは実感した。