「‥いててて、あれここは？」



リアラとのデュアライズが解けて
下へ落ちたアイは
当たりを見回し立ち上がった
知らない場所知らない景色




「リアラ？‥リアラー！！
どうしよう私、ルアの
夢の中で迷子になっちゃったんじゃ‥！」




リアラがいなくて一人だという
事実に思わず涙腺がゆるみ、
ポロポロ泣きながらゆっくり歩く。
リアラを探して‥




「ぐすっ‥うぅ、リアラ‥リアラー！！
どこ、私はここだよーー！！」




リアラを呼びながら歩いても
彼は見つからず‥アイは
その場にしゃがみこみ膝に顔を
埋め込んで声を押し殺して泣き始めた





「っぅ‥ひっく、ぅ、」




1人で泣いていると‥
ポンポン、と肩を叩かれて
アイは顔を上げて
後ろを振り向いた





「‥‥何をしているんだこんな所で」
「あ‥リアラ、リアラー！！」




後ろにいたのはアイを
探して駆けつけたリアラだった
リアラの姿を目にした
アイは涙を流しながら
リアラに抱きつき抱きしめた。





「うおっ！？」
「うわぁぁぁん！！リアラ！！
私、ここに1人になるかと思ったよー！！」
「んなわけないだろう‥ったく」




あぁうるさい

そう思ってはいたがリアラは
内心アイが見つかって
良かったと安堵しつつ
されるがままアイに
抱きつかれていた





「‥‥‥」




だが、本当はこの腕で抱きしめたい
だけど抱きしめて痛いと言われたら
どうしよう‥と不安に思いながら
抱きしめられていると
アイはリアラの方に顔を上げた




「‥リアラ、あのねお願いがあるの」
「なんだ」