ルアが尻もちを着いたまま
そうナイツを呼ぶと、ナイツは
我に返ってルアの方を
振り向き彼女の肩に手を置いて
無事を確認した




「ルア！！大丈夫か！？
怪我は！？何もされてないか！？」
「‥う、ん私は‥大丈夫、その、ナイツ」




ルアがそう口を開こうと
する前にナイツが勢いよく頭を下げた





「ごめん」

「え？」




ルアがぽかん、としていると
ナイツは頭を上げて続ける





「今まで黙っててごめん、俺は
リアラの言う通り‥ファーストクラスの
ナイトメアンだ、アイツらと同族
でも！俺はお前のイデアを
とろうなんて考えてない！」
「‥ナイツ」
「俺はお前と一緒にいたいんだ、
このナイトピアで共にいたい！！
お前は俺の大切な存在なんだ、
だから俺がお前を傷つけることは無い！
それだけは信じてくれ！！」




真っ直ぐとそう告げたナイツに
ルアは心にぐっ、と
来るものが溢れて‥
どうしたらいいのか
信じればいいのか
否定すればいいのか答えは
すぐに見つかった




「‥‥‥‥私、あの話聞いて
あなたを信じられないんじゃ
ないかと思ってた」
「‥」
「でも」



涙をにじませながらもルアは
優しく微笑んで立ち上がり
ナイツの頬に手を伸ばす




「私、あなたの事信じる」
「‥ルア！」
「わ、」




ルアの言葉に感極まった
ナイツは思わずルアを
抱きしめて礼の言葉を告げた




「ありがとう、ルア」
「‥ナイツっ、たら」




ナイツに抱きしめられているルアは
赤い顔でそっぽを向いた
彼女の胸が大きく高鳴る




「(‥‥私、なんでこんなに
ドキドキしてるの‥かしら)」