「ルア！！ルアーーー！！」



ナイツは1人、オウルと別れて
1人姿を消したルアの
事を探していた
自分がナイトメアンだと知ってしまい
ショックを受けてどこかへ行って
しまったルア



「(嫌だ、嫌だからなルア‥！！
俺、もうお前と会えなくなるのは嫌だ！
黙っててごめん！言う勇気がなかったんだ‥！)」



会ったら謝ろう、何度でも
ただこの思いだけは

ルアを失うのは嫌だという
思いだけは伝えるのだと



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「っ‥く‥ぅ‥！」



グズグズ、と泣きながら
溢れ出る涙を服の袖で拭い取り
ナイトピアの中を進んでいく‥
感情のままに進んで進んで、
気がついた時には自分は
知らない場所にいた。



「！！‥やだ、ここどこ‥？
ナイ‥‥‥っ、」



感情のまま走っていってしまった為
ナイツやオウルの姿もない
寂しく不安に思い、ナイツの名前を
呼ぼうとしたが咄嗟にやめてしまう




「(‥ナイツは‥ナイトメアン‥)」




ナイツはナイトメアン
自分にそれを黙っていたと
言うことは‥リアラの言う通り
本当に彼は自分のイデアを狙って‥





「(でも、ナイツがそんな
悪いやつだとは思えない
だって彼はナイトピアを守ってくれた)」




信じたらいいのか、どうしたらいいのか
分からずにその場に座り込むと
後ろからがさ、と物音が消えた



「なに‥‥っ！？」



物音に気がついて振り向くとそこには
3匹のサードレベルのナイトメアンが
鎌首もたげルアに狙いを定めていた



「あ、う‥！」




武器となるブルーチップは無い、
こちらに向かい襲いかかってくる
ナイトメアンにぎゅう、と目を瞑った
その時！







「ルア！！」





ナイツの声が聞こえたかと思うと、
次にサードレベルの断末魔が聞こえ
恐る恐る‥と言った様子で
ルアは目を開けた
目を開け、そこに居たのは






「な、いつ」





ナイツがルアを守るかのように
背を向け立っていた