ナイトライブラリーでの騒動が落ち着いた
後のロマンスランドでは‥
アイから離れて、リアラは
次の作戦を練っていた


「おのれナイツ‥‥あいつを捕らえるには
アイの姉が邪魔だ、何とかしたいが
どう説得させようか‥‥‥ふむ‥」



ロマンスランドの建物に寄りかかりながら
次の作戦を考えるリアラ‥
唸りながらもとりあえずは
部下にナイツを捕らえさせてみようかと
考えた



「‥まずはドンバロンに任せるか
‥そしてその先は‥」
「リアラ？」
「！！アイ、」



唸りながら悩んでいたせいで
アイがその声を聞き付けやってきた
後ろからひょこ、と顔をのぞかせた
アイにリアラはふりむく



「さっきからうんうん唸ってどうしたの？大丈夫‥？」
「ああ‥君の姉をどうやってナイツから
救い出すか次の作戦を考えていたのさ」
「！リアラ、ルアの為に‥」



騙されていることを知らないアイ
はリアラがルアの為に行動して
くれているものと信じて、頼りにして
いる様だった



「(馬鹿なビジターだ、私に
騙されているとも知らずに)」
「リアラ、リアラがいればルアの事助けられるよね‥？」
「あぁ、もちろんさ」



自分にすがるアイにリアラは
そんな彼女が無様に思う反面‥
胸の中にチクチクと痛むものを感じた



「(‥‥‥‥痛い)」



ズキ、ズキ、と何故か痛む胸と共に
湧き上がる謎の高鳴りと熱さ
そこでリアラは‥ナイトライブラリーで
ナイツとオウルが話していた内容を
思い出した



『それが好きになるという事じゃ』

『それが恋』


「‥‥‥‥っ〜‥！‥」



妙にその時の言葉が響いて、
リアラはその感情に確信を持ちそうに
なった、が‥‥‥頭を左右に降り
そんなことは無いと言い聞かせる



「(そんなはずは無い！！この
ファーストクラスのナイトメアン
である私が‥ビジターなんぞに
惚れるなんてありえない！！)」



何よりも‥




「(そんな事あってはならない、
ワイズマン様に忠誠を違った私が‥)」



彼女はただの捨て駒だと言い聞かせたが‥



「リアラ？」
「‥‥‥‥なん、でもない」



自分を見つめるアイを見て‥
どこか幸せに思う気持ちが湧き上がった