「…ここに、ルアもいたら良かったなって」
「…ルア？」


先程からアイの口から出た言葉に
リアラは最近の事を思い出す…
どこかで聞いた名前…そうだ、その名前は…



「(そうだ、確かナイツと行動を共にしていたビジターの名前)」
「（……なるほど、あのビジターとこいつは姉妹…）」



そこでリアラはルアがナイツと
共にいることを思い出し…
ニヤリ、と口角を上げてとあることを思いついた



「アイ、そのルアとは
君の姉妹なんじゃないのかな」
「え？そうだよ！双子のお姉ちゃん…
知ってるの？」
「……やはりそうか、実はだなアイ……」


深刻そうな顔をしてアイを
見つめて、リアラは嘘をついた


「……君の姉であるルアは、ナイツという恐ろしい悪の魔人に脅されて仲間にさせられてしまっているんだ」
「えっ！？」
「…私はそんなナイツを捕えなければいけないのだが…君の姉がナイツに味方をしているせいで上手くいかないんだ、その上君の姉はナイツに騙されて悪人になってしまっている」


真剣な表情でアイの手を握り
リアラは彼女の目を真っ直ぐに見つめる



「アイ！！私と共にナイツを捕らえてお前の姉を助けようじゃないか！！」

「…リアラ、」


そう、リアラはアイを
利用する事としたのだ…イデアを
取れる上に利用できるとなれば一石二鳥
と考えたのだ



「…………うん、わかった」
「！！アイ」
「リアラ…私頑張る！！」
「……よく言ってくれた」


引っかかった、と内心笑ってしまいそうなのを
リアラは耐えて表では微笑みを見せた



「（お前かビジターを味方につけるなら私もだ、ナイツ）」




覚悟しろ


リアラはナイトピアにいるナイツに向けて
黒い笑みを浮かべた…