ジムリーダー、ホミカに備えてタチワキコンビナートへ鍛えにやってきたマジュ達…だが…？



『(あっという間におわってしまった)』

「おい、そんなこと言うなよ〜」

『(でも、楽しかったぞ〜！)』



トレーナーに勝負を挑み戦ったものの
ゾロアークとキルリアの二匹は物足りない顔をしていた。



『タチワキコンビナートにいるトレーナーはもうこれで全員か？』

『マジュ…そろそろコンビナートを出ませんか？もう遅いですよ』

「んん？…あ、ホントだな！」



スイクンに言われて空を見上げると、空はもう暗くなり星が輝いていた。
マジュのお腹もなった。




「腹減ったぁ…」

『ほら、ポケモンセンターにいくぞ…ジムは明日だ』

「へ〜い」




エンテイに手をひかれポケモンセンターへ向かう一項…
タチワキコンビナートを出ると、ふと
ある方向を見てライコウが足を止めた。



『………え……？』

『？どうしましたライコウ、いきますよ』

『…あれ…』

『あれ？』




驚いたような顔をしたライコウが指さした方向を見ると、そこにはサンダースを隣に従えた金髪の女性がいた。
ウェーブのロングヘアーと白いカーディガンが風になびく。




『…おい、あれ』

『………』

「…？どうした？あのおばちゃんがどうかしたか？」




スイクン達がその女性を見て驚いているのを見てマジュは混乱する。
ぐいぐい、とエンテイのズボンを引っ張っていると…その女性がこちらへ振り向いた。




「！」

「…………」



その女性はキリリとしたツリ目気味で切れ長な瞳をしており…スッとした鼻立ち、薄い唇をした…美しい女性だった。

その女性が振り向いた事でスイクンたちの体がびくりと反応した。
女性はマジュの方へ歩いてくる………





「……貴方……」

「…？」

「…貴方、名前は？」

「あたいか？あたいはマジュ、おばちゃん誰だ？」

「…！！」