「今日は俺のライヴにようこそー！エヴィバディせいへい！」

「ライブじゃねーよね」
「だな」



ヒーロー科会場に入り指定された席についてしばらくすると舞台からグラサンをかけたヒーローと思わしき男が進行を務める。



「こいつぁシヴィーー！！受験生のリスナー！実技試験の概要をサクッとプレゼントするぜ！！アーユーレディ！？

YEAR！！」



盛り上がる人は誰もいない…
説明を訳せば…10分間の模擬市街地演習
であり仮装敵を三種配置しておりそれぞれの攻略難易度に合わせてポイントを準備しており
各々の個性で仮装敵を行動不能にしてポイントを稼げばいいということだ



「なるほど王道」
「やりやすいな」

「…っていう訳で俺からは以上だ！最後にリスナーへ我が校『校訓』をプレゼントしよう。かの英雄ナポレオン・ボナパルトは言った！「真の英雄とは人生の不幸を乗り越えていく者」と！“Plus Ultra”！それでは皆、良い受難を！」



そして割り当てられた受験会場へと
足を進める…入った会場は
周りにビルが多くあり…市街地のようだった
周りは神経を落ち着かせたりとしている…



「ハイスタートーーー！！！！！」



そしてスタートの合図が響き生徒は
一斉に走り出す…が、星奈と
天城は人が居なくなるまで待っており…



「(どうしたんだあの二人！？行かないのか！？)」


緑谷が振り向き気にするが…
星奈と天城は息を着くと



「よし、行こっか」
「オーライ」



地面を蹴り高速で空中を飛ぶと
直ぐに下に仮装敵が見えて…
星奈は下を見やると
手のひらに光を貯めて……………




「”キラッ”！！！！」




その言葉と共に手のひらから輝かしい
光が発せられ…多くのポイント付き仮装敵はチリも残さず消え去った
父である天才マンのカッ！！とよく似ている技でいる



「き、消えたァ！？！？」
「どうなってんだ！？」

「ポイント大量ゲーッツ♪」



ぐっ、と親指を立てる姉をみて
天城も手に力を貯める


「ほんじゃあ俺も…」


上をむく仮装敵に向けてエネルギーを
貯めた腕を向ける




「”サンダーエネルギー・ドラゴン！！”」



エネルギーをドラゴンの形にすると
それを仮装敵に向けて発射する、すると
仮装敵は多くが壊れて崩れていった。




「なんだ！？エネルギーのドラゴン！？」
「さっき仮装敵がチリも残さず消えてったしエネルギーのドラゴン現れるしであの二人何もんだ！？」
「強すぎだろ！！」



当たりを見回しつつ仮装敵を倒していく…
が、集中しているのはそこだけでは無い



「っと、そこ危ないっと」



キラッ！！！！



「うおっ！？危なかった…助かった！！ありがとう！！」



「ファイアエネルギー・バード」



ドゴォン！！！



「わわ！危なかった、ありがとう！！…凄いなぁ、あぁいうすごい人が受かるんだろうなぁ…」



所々で危ない目に合っている人を
助けつつ試験を進めているのだ
これはヒーロー星での教育の
賜物である



「助けなきゃヒーローじゃないっしょ」
「なー」



ロボットを消し去り、壊しつつ
逃げ道を作ってやり救助ポイントも
稼いでいく…背中合わせでやりつつ
お互いに声をかけあう



「逃げ道そっち作ったぜ姉貴」
「OK、こっちももう大丈夫そう…って違う！！誰か飛び出した！！」


と、その時1人の男の子が
仮装敵に向かい飛び出してゆく
キラッ！！を発射しようとしたその時！！



SMASH！！！！！



「「！？」」



目の前の仮装敵はその男の子の
一撃で消え去り男の子は高く飛び上がり…
落下し始めた



「え、何やっておいて飛べないの！？何、行くよ天城！！」
「間に合え！！！」



急いでその男の子、緑谷の元へ
飛んでゆくが…その途中で先程助けた女の子、お茶子がビンタをする…
すると緑谷はピタリ、と落下を止めて…
お茶子は吐き気を催した



「止まった…？いや違う、無重力の個性か」
「それより大丈夫かあの2人」


「終了ーーー！！！」



そこでプレゼント・マイクの声が響き渡り
受験は終了した…