そして雄英高校前 受験会場…


「うわ………凄い美人…見ろよあそこの2人…」
「ぽっ…」
「なんて美しい…」
「イケメン…」



星奈の容姿に見とれる男と
天城の容姿に見とれる女…
そんな視線を無視しつつ、着いたのは受験会場



「着いた！！」
「なるほどでけぇな」



初めての地球の学校に背伸びをしつつ
リラックスしている様子の星奈達
そこに後ろから気配が



「どけテメェら」
「あ？」



天城が振り向くと、そこには
尖った髪をした容姿の男の子が



「俺の前に…」


「え、何？」




くるり、と星奈が振り向き風に
長い金髪が靡いて…その男の子は言葉を詰まらせた
星奈の容姿を見て固まったのを見て
天城は察した



「なんか固まった？」
「…姉貴みて見とれてんだろ」

「………………お前………………」




男の子、爆豪勝己の脳内によぎった思い出
そうあれは12年前…落ちそうになったのを
助けてくれた女………


それが、今目の前にいる……



「うん？」
「……………」
「あの、受験会場行かなくていーの？」



その言葉にはっと気がついて受験会場へと急ぐ爆豪。
そこでまた星奈の方へ振り向き…
足を急がせた



「なんなんだ？」
「会ったことあるわけ？」
「え、分からん」



ふるふる…と首を振り受験会場へと歩く…すると


ドン、



「あっ、」
「ありゃ」



そこで肩をぶつけてしまい謝る。
その男の子は緑の髪をした地味めな男の子だ



「ごめん、キミ大丈夫？」
「ぴぇっ！？！？い、いいいいいえ大丈夫ですすすすす」
「大丈夫ならよかった、がんばろーねお互い」



にっ、と笑い星奈は弟の手を引っ張り
歩いていく…



「(び……美女と喋っちゃった！！！！)」



男の子、緑谷出久はドキドキしながらも
受験会場へ急いだ。