「…あの、話って何？早くしないと
食堂混みそうだし…ええと…」
「……」


ギロ、と轟は鋭い目付きで
緑谷を睨みつけ思わず気圧される…
そして轟はポケットに手を入れながら
先程の騎馬戦の事を語り始め…
語り追えると緑谷に目線を移した



「…なァ、お前…オールマイトの
隠し子か何かか？」



目をかけられているならば隠し子だと
踏んだらしい轟にポカン、としたが
緑谷は慌てながら身振り手振りで
否定をする



「ち、違うよ、それは…隠し子だったら
違うって言うに決まっているから納得
しないと思うけど、とにかくそんなん
じゃなくて…逆に聞くけど…なんで僕なんか
にそんな…」



オールフォーワンの事はいえないので
説明はできないがワタワタと否定した後に
なぜそんなことを聞くのかと切り出した



「そんなんじゃなくてって言い方は少なく
とも何かしらの言えない繋がりがあるって
ことだな…」
「バッグ・コスモス・メイツの時…
救済マンとソテルマンの時はお前と
爆豪とは腹違いの血の繋がった兄弟だが…人間体の俺の親父はエンデヴァーだ
知っているだろ？」



そう、宇宙人体では兄弟なので
親も知っているんだが……
人間体、轟焦凍の時の父親は
ナンバー2ヒーローのエンデヴァーだ
轟はそのまま言葉を続ける



「お前がNo.1ヒーローの何かを持っているなら…俺は尚更勝たなきゃいけねぇ」



一方その頃…エンカウントした天才マンと
エンデヴァーとオールマイトは…
踊り場に向かい合っていた



「天才マン、どうも今日も美人だ本当に
娘さんとそっくり！エンデヴァー超久しぶり！
10年前の対談ぶりかな？挨拶しとこうと思ってね！」
「どうもオールマイト…わざわざ挨拶感謝します」
「そうかならばもう済んだだろう去れ
茶など冗談じゃない…」
「釣れないこと言うなよー！」



去ろうとしたエンデヴァーの前に
素早く周りこみエンデヴァーは
歯がみしてオールマイトを睨む