「さーてそれじゃあ早速第一種目行きましょう！！」
「雄英ってなんでも早速だね」
「いわゆる予選よ！毎年ここで多くのものが涙を飲むわ！！さて運命の第一種目今年は！！」


本当になんでも早速である
スクリーンが投影されてそこに写るのは…




「コレ！！障害物競走！！」



写ったのは障害物競走という文字
障害物競走、と次々に生徒がつぶやく
計11クラスでの総当りレース
コースはこのコロシアムの外周4km
この学校は自由さが売り、それはどういう事か？
それはコースさえ守れば何をしてもいいということ…



「さあさあ位置につきまくりなさい！」



スタジアムのゲートの一つが音を立てて開かれていく…
１１クラス、約２２０名の生徒がゾロゾロとスタートラインへと向かう。



「おい星奈」
「ん？何」
「…こっからは俺もテメーもライバル、負けねぇぜ姉貴様よぉ」


ニヤ、と笑って言って見せた
天城に星奈も
にっ！！と笑って答えた



「もちろん！恨みっこなしだかんね」
「俺が勝っても泣くなよ？」
「泣かねーーしぃ！」



スタート位置に着くと上の
スタート位置のランプを見る
次々にランプが消え…あとひとつ
その様子を教師席から勝利マンと天才マンは見ていた



「勝てよ、勝つとこ見ててやるからよ……」
「ふっ、私は天才だから……結果はわかっているが」


優しげな目でスタート位置の我が子を見る



「我が子の勇姿はきちんと見届けるのが親さ…………頑張れ」



ランプが消える



「「（負けない！）」」



スターーーート！！！



スタートが切られると一斉にスタートゲートを
通ろうと生徒が押し寄せ、中々通れないが…
星奈と天城は地面を蹴ると
宙を浮いておしくらまんじゅう状態から
脱出してスタートゲートへと飛んでゆく

予選が、始まった