ワープゲートを通り戻ってきた
死柄木は表情を歪めて
床へ倒れ込み唸った。


「ちくしょう‥完敗だ‥脳無もやられた、手下共も瞬殺だ‥ヒーロー共もあの変な宇宙人も子供も強かった上に平和の象徴にお目もかかれず‥！話が違うぞ先生‥」



そうモニターに声をかければ
モニターから声が帰ってきた



「違わないよ、ただ見通しが甘かった上に予想が外れたな‥まさかヒーロー協会のヒーローが乗り込んでくるとは‥それにあの謎の宇宙人3人の乱入も考えていなかった、そして脳無は？」
「倒されました、ピクとも動きません‥天才マンにやられました」
「せっかくオールマイト並のパワーにしたのに‥まぁ‥仕方ないな残念」



ぎりり、と歯ぎしりをして悔しがる
ようにして床に爪を立てた



「あいつらの邪魔がなければオールマイトを引きずり出せたかもしれない！！ヒーロー共め、あのガキどもめ‥バック・コスモス・メイツとかいう宇宙人め！！」

「悔やんで仕方ない、今回だって無駄ではなかったはずだ精鋭を集めよう！時間をかけて！我々は自由に動けない！だから君のようなシンボルが必要なんだ、死柄木弔！次こそ君という恐怖を世に知らしめよう！」



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


「‥‥全員無事だね、よかった」



生徒の人数を数えて
全員無事なことを知ると
刑事はほっと息をついた。


「ヒーロー協会のヒーローの皆さん、あなたがたのおかげですありがとうございました」
「礼を言うなら‥うちの娘と息子に言ってくれ」
「‥そうだな、生月姉の助言のおかげで何とかなった」
「いいえ、私の頭脳が役に立ったんなら良かった」



星奈の助言がなければやられていた
と相澤は改めて星奈の頭脳の
高さを知った。
そして感謝すべきは彼らだけでは無い



「そういえばバック・コスモス・メイツどこいっちゃったんだろうね‥？」
「バック・コスモス・メイツ？」
「俺ら、その宇宙人3人に助けられたんだよ」
「ヒーロー協会の者ですか？」
「いいえ、違います」



その返答に根津はふむ、と考える



「ヒーロー協会の者でもないとなれば‥侵入者という事か」
「でも、俺らその3人のおかげで‥」
「だが侵入者である事には違いあるまい」
「‥それも違う宇宙からのな」


ギルガメッ手と救世手を持つ３人の侵入者
これは一刻も早く会長たちに知らせねばあるまい