ギルガメッ手、それはかつてさっちゃん
の右腕であったものだ‥
特にそれが印象的に残っていたのは
三兄弟‥特に、勝利マンであった
かつての親仇についていた腕が‥


なぜ、3人に！！



「テメェら！！！何もんだ！！」

「！！」
「うわぁぁあ！！！」
「敵がいなくなったと思ったら今度はヒーロー同士だ！！」




勝利マンが救済マンに飛びかかって
殴り掛かり、救済マンは救世手を使い逃げる
まさかのヒーロー同士の戦闘に
生徒たちは騒ぐが勝利マンは構わずに
救済マンの胸ぐらを掴んだ



「俺の記憶ではその両腕を持っていたのはかつて1人！！さっちゃんだけだった！！お前ら一体何者だ！！何しにここへ来た！！いえ！！言えや！！！」


「さっちゃん？」
「ケロ、なんか可愛い名前だわ」
「さっちゃんはあだ名‥本当の名前はバックコスモス・サミット16世‥」
「だからさっちゃん？」
「長いからさっちゃんか」



ガクガクと救済マンの頭を揺らして
叫んで問いただす勝利マン
揺らされている救済マンは視界が揺れて
目が回り気持ち悪くなる‥



「(め、目が回る気持ち悪い！)」



そんな勝利マンの腕を引っ掴んで
引き剥がしたのはソテルマンだった



「‥手出しはやめてもらおうか」
「ゲホ、ゲホ‥ソテル、すまない」
「てめぇらが何もんかを言ったら落ち着いてやるっつってんだ！！言え！！」



勝利マンの剣幕にも平然としつつ‥
救済マンは頭を横に振った



「‥‥私達のことを全て話すには‥まだ速い」
「アァ！？」
「また会うことになるだろう‥それではそれまで、じゃあな」



キュー‥




「あっ！？テメェ！！待ちやがれ！！」



バック・コスモス・メイツは救世手を使い
逃げ、勝利マンが捕まえようと駆け出すが
既にバック・コスモス・メイツは消えた後だった



「‥バック・コスモス・メイツ‥彼らは一体」
「‥なんかやな予感するよ‥」
「えと‥バック・コスモス・メイツ行っちゃったな‥」
「助けてくれたお礼言いたかったのにー‥」


険しい顔でバック・コスモス・メイツが
消えた場所を睨む宇宙のヒーローたちと‥
礼が言いたかったと残念そうにする生徒たち‥
飯田がプロヒーローを連れてきた時には
もう終わったあとであった‥