次の日、再びヒーロー基礎学の時間がやって来た。教壇に立った相澤が『RESCUE』と書かれたプレートを生徒に見せて説明を始める。

　

「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう１人の３人体制で見る事になった。内容は災害水難なんでもござれの人命救助レスキュー訓練だ」

　

　相澤はコスチュームの着用は各自で判断し、訓練場まではバスで移動すると言い放ち、すぐに準備を始めろと生徒たちに告げた



「レスキュー‥今回も大変そうだな」
「ねー！」
「バカおめーこれこそヒーローの本文だぜ！？鳴るぜ！！俺が！！」
「水難なら私の独壇場ケロケロ」
「生月さん達は自由自在に飛べますし、きっと活躍が身込めますわ！！」
「ん、そーかもな」



コスチュームをそれぞれ着てバスの
中へ乗る生徒たち‥星奈と天城も変身して向かう



「私思った事を何でも言っちゃうの。緑谷ちゃん」
「あ！ハイ！？蛙吹さん！！」
「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの個性、オールマイトに似てる」

「！！！」

「待てよ梅雨ちゃん、オールマイトは怪我しねぇぞ。似て非なるアレだぜ」



梅雨の言葉に緑谷はぎくり、と肩を跳ねさせた。



「デクくんの個性‥あぁSMASH！！って奴か」
「‥ちょっと似ているかもな」
「いやそこじゃねぇし……しかし増強型のシンプルな個性はいいな！派手で出きる事が多い！俺の“硬化”は対人じゃ強えけどいかんせん地味なんだよなー」
「僕はすごくかっこいいと思うよ！プロにも十分通用する個性だよ！」



緑谷の返答に切島は照れくさそうにした。



「プロなー！しかしやっぱヒーローも人気商売みてぇなとこあるぜ？」
「僕のネビルレーザーは派手さも強さもプロ並み☆」
「でもお腹壊しちゃうのよくないね」
「………………」
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪と生月双子だな！」
「ケッ」
「そ？ありがとー」



そんなふうに話しながら向かう生徒たち
その頃‥星奈と天城の
両親と‥地球にいるヒーロー協会のヒーローたちは‥




「‥鈴音雄英へ行くぞ」
「えっ？」
「勝利マンと友情マンと努力マン、救世主マンも向かっている‥」
「‥何かあるの？」
「あぁ」



何かを察したかのように、雄英へ向かっていた‥