そしてあっという間に時はすぎて
とうとう、雄英入学の日がやってきた


「星奈！！天城！！ハンカチ持った！？」
「持った持った」
「まて2人とも、ティッシュは？持ったか？」
「持ったってもうしつけーよ」



靴を履いて学校に行く準備をする
星奈と天城に
何度もそう確認をする天才と鈴音。
鬱陶しげに天城が眉をしかめた



「二人とも！‥似合ってるよ制服」
「ありがとっ、ママ！」
「ほんじゃ、行ってくるわ」
「ああ、気をつけてな」
「姉貴ー、兄貴ー、最初でポかやらかすなよー」
「お兄様！お姉様！行ってらっしゃいですの！」
「うん行ってくるー」



妹弟に手を振り、ドアを閉めて学校へと向かう
空を飛んで雄英高校に降り立つと
1ーAに向かい歩く‥が


「ひっっろ‥」
「ちょ、天城こっち」
「あ、マジ？やべ」


如何せん雄英は広いので迷子になりかける
天城と迷わずに教室へ向かう
星奈‥そして着いた1年A組



「デッケェ」
「個性とかで体おっきいやつとかいるしそれでじゃない？」


ガラガラ、と音を立ててドアを開けると‥


「‥おや君たちは！」
「「ん？」」


真っ先に声をかけられた。
声をかけてきたのは眼鏡をかけた男子生徒だ



「試験の時に目立っていた‥キラキラ女子とドラゴン男子！」
「キラキラ女子って！アタシの名前は生月
星奈ってーの！」
「ドラゴン男子って俺かよ‥俺はその弟、双子の弟の天城だっつーの」
「それは失礼！！ぼ‥俺の名前は私立聡明中学出身飯田天哉！！」


私立聡明と言うとエリート校だったはずだ、と思いながら飯田に微笑んだ



「ん、アタシはヒーロー星ヒーロー中学出身よろしく」
「何っ！？ヒーロー星！？では例のヒーロー協会からやってきたというのは君たちか！！」
「もう噂になっとるんか」
「ヒーロー協会本部から来たというのならばあの強さは納得だ‥とにかく、今日から同じクラスメイトだ！！さぁ席につきたまえ！！」
「おー」


自分の席を探す‥と星奈の席は
窓側の前から二番目の席で
天城の席は窓際の1番後ろだった
席について辺りを見回すと
チラホラと生徒の姿があった