「強いんじゃねぇ…♪
君たちみたいな子に出会えるなんて
先生嬉しいぞ〜♪」
「倒されたのに悔しそうじゃないダニ」
「ヤーメルン邪先生、どうして
こんな事をしたんだ！」



ヤーメルン邪先生は俯いて答える




「生徒達が…今の子供たちが
可哀想だったからじゃ〜…」




もっと遊びたいだろうに
やれ勉強だお手伝いだと
自由を奪われ可哀想だと…
だから全部やめさせてやろうと
思ったと…




「果たしてそうかしら、あたしは
そうは思わないわよ
確かに学校はめんどくさいけどね」
「！白夜ちゃん」
「そうです、確かに嫌なことしないで
楽しい事をするのは最高です！
でもそんな事ばかりしてたら
ダメ人間になっちゃいます！」




イナホと白夜のその発言を
聞いたヤーメルン邪先生は
クスクスと笑い出す。



「ふ…ふふ、」
「え、今の笑うことでした？」
「うん、うん…生徒達が
だめな人になるのは先生
ごめんだな〜…という訳で
先生の授業はこれでおしまいじゃ〜
この子達は家に帰そう」



ヤーメルン邪先生が笛を吹くと、
リク以外の子供達はゾロゾロと
帰路へついて行く…



「でも先生に会いたくなったら
いつでも呼ぶんじゃぞ〜？」
「わかってくれたなら良かった！」
「それでいいのよ…」



そしてヤーメルン邪先生は
消えてどこかへ去っていき…
その場には鬼太郎と白夜
イナホとUSAピョンとリクが残された。



「リクったら起きないんだから…
しょーがないおぶっていきますかー」
「ふふ、イナホはいいお姉さんね」
「いやいやー、では！
協力ありがとうございました！」
「ダニー！」



リクを背負ってイナホは帰路へつき…
鬼太郎と白夜はイナホの
姿が見えなくなるまで手を振り…
そして姿が見えなくなると
二人も帰路へ着くこととした。
そして帰路へついていた鬼太郎は
ふと気になった事を白夜に
聞くことにした



「白夜ちゃん…学校は
めんどくさいとか言ってたけど
行ったことあるの？人間の学校」
「ん？えぇ、だってあたし…




元々人間だったもの…」


「「っえ！？」」



白夜の驚くべき発言を聞き
鬼太郎と目玉おやじは驚いた
そして言葉をこぼした白夜は
はっ、と失言をしたことに気がついた。




「…今のは忘れてちょーだい、行くわよ」
「え、うん」



ずんずんと先へゆく白夜に…
鬼太郎は呟いた





「…君は僕に何を隠してるんだ」