サンセットモールへ入り、
奥のカフェへ入ると…
そこにはリクを含めた
数々の小さなこども達がいた。
フラフラと歩いており
様子がおかしいことは確かだった



「あれは！！」
「リク！！」



リクはフラフラと歩いていくと
笑顔で口を開く




「せんせーあそぼー」
「お歌歌ってー」

「フフフ…いい子たちだねぇ…
さぁこっちへおいでぇ…？」
「！！ダメだっ！！」



鬼太郎がそう叫んでリクに走り寄ろうと
したその時！！




ガシャン！！




「うわ！？」
「危ないっ！！」




勢いよく下からフェンスが伸びてきて
一同は慌てて飛び退いた。
なぜいきなりフェンスが、と
フェンスを睨む。




「危なかった…でもなんでフェンスが」
「これは妖怪の仕業ね、まずこの
悪の本元と繋がってる妖怪を
倒すのが先決よ」
「よし、ここは手分けをして
その妖怪を探そう！！イナホちゃんと
USAピョンはB１階！
僕と白夜ちゃんは1階だ！」
「「おー！」」




白夜と鬼太郎は1階へ
イナホとUSAピョンはB1階へと
走ってゆく…
白夜と鬼太郎は怪しそうな
妖怪を見つけるとすぐにシャッターの
事を聞くが、どの妖怪も違うと
答える…



「ねぇ白夜ちゃん、この騒動を
起こしてるのが妖魔界の妖怪なら
何か心当たりのある妖怪は？」
「そうね…システムを操る………
いたわ、1匹」
「！そいつは？」
「こいつよ」




びっ！！と白夜が遠くにいる
妖怪を指さす…インフォメーション
のコーナーにいるパソコンから
上半身が出ている妖怪であった。




「あいつはハッキング、システムを
ハッキングしてしまう妖怪よ
ちょっとアンタ！！」
「おや、入口のシャッターは……
ひぇっ！？あ、貴方は…白夜姫様に！？
ゲゲゲの鬼太郎！？なぜこんな所に！？」
「この異変を解決しに来たのよ、
あんたね？シャッターを閉めたの」




白夜と鬼太郎が居ることに
飛び上がって驚くハッキング。
白夜がそう威圧をかけると
ハッキングは震えだす。




「やいハッキング！！地下のシャッター
を開けるんだ！！」
「そうはいかないね、先生の
授業を邪魔はさせ…」
「そうか開けないと言うなら！」




鬼太郎がオカリナソードを取り出すと
慌ててハッキングは両腕を上げて
降参の姿勢になった。




「わ、わかった！！わかった！！
開けるから！！私がゲゲゲの鬼太郎と
姫に叶うわけないよ！！」




鬼太郎にすごまれたハッキングは
慌ててシャッターを開けた。
そしてシャッターが空いたことを
確認した2人はイナホ達と
合流してカフェへと急ぐ…


「リクー！！」



シャッターが開けられた
ドルフィンカフェへと急ぐと
そこには、リクだけでは無い
数々の子供たちが楽しそうに
走り回り遊んでいた。



「これは…どういう状況？」
「リク！なにやってんの
お母さんに言いつけちゃうぞー」
「ねぇちゃん達もあそぼー…
ねぇ遊ぼうよー…嫌なこと
ぜーんぶ忘れてさー…」
「リクくん、どうしたんだ！」




明らかにおかしいリクの様子に
イナホもたしろいでいると
どこからともなく声が聞こえた




「その通りじゃ〜…

ここでは嫌なことは全部やめて
好きな事だけしていいぞ〜…

みーんなやめてしまえ〜…
やめるんじゃ〜…」


「！！お前か！元凶は！！」



その声を聞いた鬼太郎がすぐに
声の方へと突撃していき
白夜とイナホも振り返る。




「え！？何！？なんですか！？」
「妖怪がいるわ、イナホ
妖怪ウォッチで照らしなさいな」




イナホが妖怪ウォッチで照らすと…
そこには笛を構えた妖怪が
ふわふわと浮かんでいた。




「誰だ！！お前は！！」
「あんたは…ヤーメルン邪先生ね
なるほどあんたが犯人だった訳！」
「その通りわしはヤーメルン邪先生
じゃよ〜…♪ゲゲゲの鬼太郎に
妖魔界のお姫様に新しい生徒さん、
ようこそ〜♪」




ゆらゆらと揺れながら
笛を構えて漂うヤーメルン邪先生に
鬼太郎が叫ぶ。



「ヤーメルン邪先生！！すぐに
子供たちを帰すんだ！！
子供たちの親が心配してる！」

「それは断る〜…！この子供たちは
毎日授業だなんだと忙しくて
可哀想じゃ〜…でもこの学校の
生徒になれば楽しいことだらけ！
そしてずっと一緒にあそぼーぜー…♪
ずーっとずーっと…！」




ゆっくりとヤーメルン邪先生は
白夜達に近づいていく…！




「子供たちはこいつに操られてるダニ！？」
「さぁ…いい子だから先生の言うことを
聞くんじゃ〜…！」
「「お断りだ/よ！！」」
「おやおや…先生の言うことが聞けない子は
お仕置じゃあ〜…！」
「来る！！」





ヤーメルン邪先生は4人に
襲いかかり、4人は構える！！