土蜘蛛ラッキーマン誕生の巻

「まだ口がヒリヒリする…
母上はわざとではないと知っておる
のだが…ぐぬぬ」



なぜ寄りにもよって
自分の嫌いな辛味…練りわさびと
歯磨き粉を間違えた、と少し恨み
ながらも土蜘蛛は学校への通学路を
歩いていた…すると突如
土蜘蛛の上に影がさしなんだと
上を見ると…UFOが土蜘蛛目掛けて
落ちてきており土蜘蛛は急いで避けた




「うぉっ!!……これは異星人の
UFOとやらか?おぉ、出てきおった
異星人が」





離れてUFOを見ているとUFOから
カマキリ星人が現れてポストや車、
電柱をスパスパと切り暴れだした。




「カマキリ星人が地球人を食べに来たぞー!!
カマカマー!!」




ここで出ても妖術も使えぬ身
また死ぬ事になるので土蜘蛛は
歯噛みをして拳を握る。




「お、おのれ!!勝手な真似を…
我輩が人間でなければ!!
いや、警察が……頼りにならぬな」




警察に目をやるが警察の銃も切る
カマキリ星人、警察もお手上げで逃げ出した



「どうせ食べるなら可愛い子がいいな!
ん!この子に決めた!」
「いやー!!」
「む!?あやつは…奇麗田見代!」




土蜘蛛の前で捕まったのは、
土蜘蛛のクラスメイトである
日本一美しい中学生のみっちゃんだった





「学友が食われたのでは夢見が悪い!
ここは2度目の死を覚悟でゆくしかない!!」




こうなったら2度目の死を覚悟で
みっちゃんを助けようと動いたその時、
土蜘蛛の目の前に赤いスーツの
変な男が降りてきた。





「ジャンジャジャーン!」
「ぬぉっ!?なんだ貴様は!!
どかぬか!!邪魔だ愚か者!!」
「ちょちょ!!せめて名前
名乗らせてよ!私はラッキーマン…」
「知らん!!退け!!邪魔だ!!」



元祖ラッキーマンの言葉を
待つよりもまずみっちゃんが先だ!と
土蜘蛛は元祖ラッキーマンを
無視してみっちゃんの元へ行こうとするが
元祖ラッキーマンが止めて来る。




「わわわっ、ちょっと待ってってば!
せっかちだなーこれだから若い子は…」
「喧しい!」
「漢字で!?もー酷いな!!
聞いてってばー!!」
「えぇい引っ付くな!!気色の悪い!
わかった聞けば良いのだろう!!」




土蜘蛛の足に引っ付いて
話を聞いてもらおうとする
元祖ラッキーマンに仕方ない、と
土蜘蛛は元祖ラッキーマンの
話を聞くことにした。
元祖ラッキーマンは立ち上がると
土蜘蛛に話し出す
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