土蜘蛛ラッキーマン誕生の巻
「ん…んん、」
カーテンの隙間から差し込んできた
朝日に照らされた彼は布団の中で
背伸びをすると起き上がり、目を擦り
ながらも髪を結んで制服に身を包む、と
下へ降りていく…
「…おはよう」
「おはよう洋ちゃん、朝ごはんできてるわよー」
「うむ、すまぬな…いただきます」
箸を取り味噌汁をすすれば
好みの味付けが広がる
中学生にしてはやけに古風な話し方をする
彼の名は追手内洋一
彼はただの中学生ではない
ただの中学生ではないとは
どういうことか?それは
運動神経が以上に高いこと…
でもなく、それは
「(…これで12年目か、人間になってから)」
それは彼が1度転生した身であること
そして彼は前世では「土蜘蛛」と言う
妖怪であり元祖軍の大将であったこと
前世の世界、妖魔界は崩壊して
土蜘蛛は何故か違う世界に
転生してきたのだった
前世の記憶全てを持ちながらの
屈辱の赤子時代を乗り越え
ひとりでなんでも出来るようになり
わかった事は、身体能力は前世の
ままであるということ
そして…自分は物凄く運が悪い事
そういう星の元生まれたのだが
持ち前の身体能力でこえてきた…のだが
「ぐぉぉぉ…!!か、辛いぃぃぃ!!
おのれぇぇぇ…!」
「あら?歯磨き粉じゃなくて
わさびだったの?ごめんね洋ちゃん」
やっぱり今度の土蜘蛛はついてなかった
間接的な運のなさは回避できないことが多い
ヒリヒリとする口元をゆすごうとするが
断水、仕方なく茶でゆすいで
土蜘蛛はカバンを引っ掴んで
自分目掛けて落ちてくる鳥の糞を
避けて学校へ向かう
「行ってくる」
カーテンの隙間から差し込んできた
朝日に照らされた彼は布団の中で
背伸びをすると起き上がり、目を擦り
ながらも髪を結んで制服に身を包む、と
下へ降りていく…
「…おはよう」
「おはよう洋ちゃん、朝ごはんできてるわよー」
「うむ、すまぬな…いただきます」
箸を取り味噌汁をすすれば
好みの味付けが広がる
中学生にしてはやけに古風な話し方をする
彼の名は追手内洋一
彼はただの中学生ではない
ただの中学生ではないとは
どういうことか?それは
運動神経が以上に高いこと…
でもなく、それは
「(…これで12年目か、人間になってから)」
それは彼が1度転生した身であること
そして彼は前世では「土蜘蛛」と言う
妖怪であり元祖軍の大将であったこと
前世の世界、妖魔界は崩壊して
土蜘蛛は何故か違う世界に
転生してきたのだった
前世の記憶全てを持ちながらの
屈辱の赤子時代を乗り越え
ひとりでなんでも出来るようになり
わかった事は、身体能力は前世の
ままであるということ
そして…自分は物凄く運が悪い事
そういう星の元生まれたのだが
持ち前の身体能力でこえてきた…のだが
「ぐぉぉぉ…!!か、辛いぃぃぃ!!
おのれぇぇぇ…!」
「あら?歯磨き粉じゃなくて
わさびだったの?ごめんね洋ちゃん」
やっぱり今度の土蜘蛛はついてなかった
間接的な運のなさは回避できないことが多い
ヒリヒリとする口元をゆすごうとするが
断水、仕方なく茶でゆすいで
土蜘蛛はカバンを引っ掴んで
自分目掛けて落ちてくる鳥の糞を
避けて学校へ向かう
「行ってくる」