スーパースターマン誕生の巻

「‥‥なんともみっともない」



土蜘蛛は登校しようと扉を開けて
外に出て‥‥道に続く馬糞にため息をついた
犯人は分かっている、目立の愛馬のペガサスだ
そこまでして目立ちたいかとまた大きな
ため息をついて馬糞を避けて土蜘蛛は
登校して来て教室へと入る………
所だったのだが



「ちくしょうーー!!ラッキーマンめーー!!」
「な、なんなのだ?吾輩がなんだ‥?」



目立がラッキーマンめ、と
叫びながら教室から出ていっていった
土蜘蛛はそんな彼を避けて、なんなんだと
首を傾げた後に教室へと入り
授業を受けたがその間目立の姿は見えなかった…


……………………………………………………………


そして目立の姿が見えないまま昼休みに入った
土蜘蛛はぐび、と茶を飲み窓を見た



「結局目立の奴は早退したのだろうか」
「そうなんじゃないんすか?多分」



そう話しているとガラガラ、とけたたましく
教室のドアが開かれ目立が朝の様子は
どこへやら明るい表情出てきた。




「ハーイ!」
「何だやけに明るいぞ?」
「む?もどってきた」
「皆、僕はヒーロー改造手術を受けて
スーパースターマンへと生まれ変わった!!
目立ーーー!!タイ!」




突然改造手術を受けたと話すと
どうした事だ、目立が変身したでは無いか!




「なんだ!?変身しおった!!」




そして光が止むと…




「ラッキーマンよりかっこいいニューヒーロー!
スーパースターマン
ただいま参上ーーーー!!!!」
「親から貰った身体を改造しおってけしからん」




土蜘蛛の言う通りである
親から貰った体をなんだと
思っているのだろうか
スーパースターマンを見た努力が
土蜘蛛に耳打ちをしてきた。




「し、師匠!!いいんですかあれどう見ても
ヒーロー協会が認めてないいかがわしい
ヒーローですよ!!」
「悪い事をしておらぬうちは良い」
「でもやたらラッキーマンよりカッコイイを強調してますよ…?」
「努力よ、お主は容姿だけでヒーローが
務まると思うておるのか?」
「い、いいえそんな!」



ギロリ、と睨みつける土蜘蛛の目線に
努力は思わず姿勢をただし首を振った。




「容姿だけが良くても心と体が強くなくては
意味が無い、あやつのはただの目立ちたいが
為のヒーローごっこ……下らん」
「さすがは師匠…落ち着いていらっしゃる!」




ふん、と土蜘蛛は興味をなくして
目線を外した。

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