努力マン登場の巻

「ふむ、吾輩の攻撃の方が速かったようだな」
「違う、お前の攻撃が速かったんじゃない‥
私の努力が足りなかったんだーーー!!!」
「(なんだこやつは)」



うおお、と頭を抱える努力マンに
土蜘蛛はたらりと汗を垂らした
変なやつ、そう思っていると
努力マンは突如電線を体に巻き付け出した!!



「ぐえっ、ぐえっ!!」
「お、おい!!お主何を!!」




電撃に苦しむ努力マンに土蜘蛛が
声をかけたが、努力マンは苦しみながらも
声を振り絞り




「ど‥努力‥ビーム!!!」
「おーっ!!電線を体にまきつけて
出た!ビーム!!」




ビームを出した!!
発射されたビームは土蜘蛛に向かっていき
土蜘蛛に当たり電撃が走る‥!!



バリバリバリ!!




「あぁ命中ー!!」
「やったか!?」




やったか、と顔色を少し明るくさせて
努力マンが土蜘蛛を見るが
煙が晴れ、そこに居たのは
倒れふす土蜘蛛の姿ではなく‥
平気そうに仁王立ちをする土蜘蛛の姿だった。




「何っ!?」
「吾輩に電撃は聞かぬわ、それよりもお主
そんなやり方をしていてはいずれ命を落とすぞ」
「う、うるせー!!次はパンチで勝負だ!!」




土蜘蛛は岩属性‥電気の攻撃は効かないのだった
ならば次はパンチだと努力マンは
パンチ攻撃について語り出す
努力マンは毎日クレーン車で吊るした鉄球を
5000回パンチで受け止め鍛えているらしく
パンチには自信があるらしい。




「(面白くなってきたな)」
「行くぞ!!」
「おう!」



土蜘蛛と努力マンのパンチがぶつかる!!
が、努力マンの拳は毎日5000回の鉄球たたきで
ヒビだらけになっていて
あと1回何かを
殴れば骨がばらばらになるとのことであっま
なので…


バキ!!!





「いってーーー!!わ、私の拳を
1発で砕くとは!!」
「う‥む?」




拳を砕いたとは言われたが
そんなに力は入れてない‥と
思いながら土蜘蛛は拳をみる
努力マンは痛みを我慢しつつ
次の「キック勝負」を提案したが‥
これも土蜘蛛の勝利で終わり
とうとう最後の勝負は‥




「次はこれを受けてもらう!!
必殺地獄車だ!!!」



この地獄車とは、努力マンが80年かけて作り出した技で、布団を抱えて石段から落ちること20年、洗濯機の中で回されること20年、車のタイヤに引っ付くこと20年、柔道2直線を読むこと20年…
この技を受けた者は、脳天を何10回、何100回と打ち付けるので生きてはいないだろうとのこと。



「いくぞーっ!!地獄車!!」
「‥ふん」




努力マンが土蜘蛛に抱きついたが
土蜘蛛は力の入っていない右手を
瞬時に振りほどいて回避を使い
抜け出した!
すると努力マンはゴロゴロ
転がって先程作ったレンガの壁にぶつかった。




「ま、負けた‥この技をいとも簡単に
交わすとは‥何故だ‥!」
「お主は勢いのままぶつかり攻撃
しすぎるのが行かぬのだ、冷静に
対処せねばいずれ自滅するぞ
‥努力は良い事だがな」
「ラッキーマン‥いいやラッキーマン師匠!!
私を弟子にしてください!!」
「なぬ?」



何と負けた努力マンは土蜘蛛の
弟子になりたいと言い出した。
土蜘蛛がどうするかと悩んでいると‥
空から何者かが降りてきた




「ヒーローが2人いるというのも
悪くないであろう、許可する」




ヒーロー協会会長の許可もおり‥
土蜘蛛は努力マンの弟子入りを許可した。
この日、土蜘蛛に努力マンという弟子ができた。
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