とある日のクリス邸…最後のカオスエメラルドを
探しにナル達は飛び立っていた。


「カオスエメラルドの反応は？」
「まだ…」
「よーし見つけるぞ！」
「…」


テイルスやダニエルがカオスエメラルドを
探すと躍起になっている中クリスは
寂しそうな表情をして、
前方にいるナルと
ソニックの方を見ていた。



「ほらクリス、お前も探せよ！」
「あ、うん！……」



その日は隅々まで探したが、
結局はカオスエメラルドは見つからず
また次の日にカオスエメラルド捜索に
向かう事となった。

何日も何日もカオスエメラルド捜索に
明け暮れたが、カオスエメラルドは見つからなかった
…その間、クリスが不審な動きを
見せていた事は誰も知らなかった…




……………………………………………………………

そしてとある夜、クリスは
珍しく夜遅くに帰ってきた。



「？どうしたんだよクリス
遅かったじゃねーか」
「あ、ちょっと友達の家に…」



ナルが珍しく遅く帰った
クリスを心配しながら振り向くと
クリスは冷や汗を垂らしながら答えた。




「それでカオスエメラルドは？」
「まだ見つかってないが…？」
「そ、そっかよかった…」
「え？」
「あ、なんでもない！」




クリスの不審な行動にナルと
リオーレは顔を見合わせあい首を傾げた。




「さて、散歩に出かけるか！」
「俺も寝る前にちょっと飛んでくるか」
「！！あ、待って！！ナル！！
ソニック！！」
「「…？」」




様子のおかしいクリスに一同は
首を傾げていた…



………………………………………………………

「なんだって？」


2人はクリスが尋ねた言葉に首を傾げた。



「やっぱりさ、ソニックとナルも
元の世界に帰りたいでしょ？」
「さぁな、そんでお前どうしたんだよ？」
「そんで、用は？」




夜空が照らす中…クリスは慌てながら
言葉をごまかした。




「あ、その、スチュアート先生が
よろしくって！」
「あっそ、じゃあまたなー！！」




ソニックとナルは
クリスの話が終わるなり
それぞれどこかへと消えた
クリスはその後を眺め…ポツリと呟いた





「ソニックもナルも本当は
帰りたいんだ、帰りたくないわけが無い！
だから…」





2人の後を見送ると、クリスは
工房へと消え…リュックを背負って
どこかへと消えた。