一方滑り落ちたエッグマン達は
平らな所へ移動して仕切り直しと
行こうとしていた。



「掃除完了しましたたい！」
「よし再起動だ！」
「あ、エッグマン様」
「あれ‥」




デコーが指さした先を見ると‥
そこには紙袋をぶら下げた
ナルとソニックが見上げていた。





「何してんだ？」
「つかお前らもいた訳？」
「ソニック！！ナル！！
あ、えーと、そそそうじゃ
わしらバカンスに来たんじゃ！！な！」
「そ！」
「そのとーり」




ソニックとナルの視界に土砂崩れで
崩れた山が見え‥バカンスでは無い事は
わかった。



「へーバカンスねぇ」
「ほ、本当じゃ！この頃スランプだったし
たまにはゆっくり異国情緒を味わうのも
いいかなーと思ってな！」
「そうだぎゃー！」
「「ふーん‥」」




ナルとソニックが気を抜いていると
察したエッグマンは目を光らせて
攻撃してきた！！




「今じゃーー！！」




エッグマンロボはパンチを繰り出した、が
パンチは地面にめり込み
ソニックとナルは難なく避けると
エッグマン達の側へ来る。




「何がなんだかわからないけど
ろくな事しねぇよなお前ら！
つー事で」
「Good bye！！」




紙袋を放り投げると
反動をつけて、それぞれドリルアタックと
台あたりを繰り出しエッグマンロボを
破壊しエッグマン達を吹っ飛ばして
投げた紙袋をキャッチした。




「ソニック！！ナル！！」




エッグマンロボを倒してすぐの
タイミングでエミー達が駆け寄ってきた。





「大変だ、エッグマンのロボが‥
ってもう倒しちゃったみたいだね」
「うん！」
「クリスたちが戻ってきてないの！
巻き込まれたんじゃないといいけど」
「しゃーねーな！預かってろ！」




荷物をエミー達に預けて2人は去っていった。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


その頃クリス達は少しづつ泥をどかしていた。
キリがないと嘆くクリスにフランシスが
「チャオは綺麗な泉でなければ」と返す




「そうだよ諦めないでみんなで頑張ろうよ！」
「そ！テイルスの言う通り」
「泥をどかせばいいんだな？」
「「！！ソニック！！ナル！！」」




ソニックとナルが駆けつけたことに
クリス達は顔を明るくさせた。




「よっ、と」




ナルはナイトメアン姿になり
イルカに変身すると泉に入り
ソニックはその外、泉の周りに立ち
目を合わせあい頷いた



「「行くぜ！」」




すざまじいスピードでソニックと
ナルは泉の周りを周りだし
それぞれ外から、泉から遠心分離を
起こして泉の泥を取り去った。




「さ、もういいぜ！」




その言葉にチャオ達は喜んで泉に入る。




「ソニック！！ナル！！」
「汚しちゃったな」
「わ、泥だらけ！」
「シャワー浴びないと！」
「2人は大丈夫？」



クリスのその言葉にソニックと
ナルは強く頷いた。


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

その夜‥クリス達は線香花火を楽しんでいた
ふとクリスがタナカを見上げる



「タナカはチャオの泉のこと知ってたんでしょ？」
「あの辺は私の庭のようなものでしたから」
「チャオたちみんな無事だよ
ナルとソニックが泉を綺麗に
してくれたから！」
「それはようございました」



クリス達が花火をするその木の上で
ナルとソニックは木に寝そべって
クリス達のことを見ていた‥‥




「なぁナル」
「んぁ？」



ふと、ソニックがナルに声をかけた
ナルは首を傾げながら彼の方を向き答える




「今日、日本回ったけど楽しかったな！」
「おぅそうだな！土産まで貰っちまった」



ガサガサ、と漁った手元の紙袋の中からは
あちこちの日本の名産品。




「それでさ、ナル今日
日本回ったけど…」
「？」




ソニックはナルの
柔らかで小さな手を取り
自分の頬へと手を滑らせた。





「実質、デートだよな？」





期待を込めながらの発言
ナルはぱちくりと目を瞬かせると
少し首を傾げて笑顔を浮かべて答えた





「そうなのかもな」




よく分かんねーけど、ソニックが言うなら
そうなのかもなと心の中で呟いた。




「……」
「‥」





そんなソニックとナルの様子を…
クリスとエミーは見ていた。