カオスエメラルドを巡り
連日続くエッグマンとの戦いに
心も体もヘトヘトになったナル達
そんな彼らに必要なのは…



「まったりとした時間だな、うん！
まったりといえば船旅だな
パパの小さい方の船が空いてるから
氷山でも見ておいで」
「と、言うわけだ休息してこい」
「ゆっくりしてこいよー」



と言うネルソン、ナイツ、リアラの提案により
船旅でゆっくりと氷山を見に行くこととなった
休息をとることとなり目的地の氷山まであと…




「4日ァ！？」
「やっと半分まで来たな」
「船旅ってゆっくりです！」
「チャオ！」




しかしこの船旅に逆にストレスを
貯めている者がいた
それは…ソニックである
彼にとっては海の上、しかもじれったい
船旅はストレスが溜まるだろう。




「なぁクリス！！俺なんか悪いことしたか！？
ハッキリ言ってくれ！！治すから！
なんでも言うこと聞くからァ！」
「そ、ソニック…」
「お願いだ！もう帰ろう！！
帰してぇぇぇえ！！！」




あのソニックが半泣きで頼む始末だ
リオーレとナルは顔を見合わせ
苦笑した。




「……ソニックにとっちゃ拷問だな」
「ぶっちゃけ私たちも退屈だが…」




ぶっちゃけ2人にとっでも退屈なのだが
2人は両親にこう釘を刺されていたのだ




「(言っておくけど飛んで帰るのはダメだぜ？)」
「(ゆっくり休まねばストレスが溜まる)」




と、父親に言われていた為
飛んで帰ることは出来なかったのだ
そしてその夜…
ストレスが溜まっているソニックについて
相談をしあっていた





「んーそれは問題じゃなぁ！」
「なぁチャック聞いてる？」
「聞いてますよぉ！お酒を飲んで
いい気持ちになってると思うかぁ？」
「「うん」」
「こりゃ！失礼しました
わはははは！！ぐがー…」




すっかり酔っているチャックに
エミーはため息をついた。




「もー！大人ってみんなこうなの？」
「ねぇ、クリスまったりとかゆっくりって
どうしてもしなきゃ行けないことなの？」
「別に無理にすることでも…」
「教養するもんじゃねーが…」
「ふぅんっ！！」




そう相談するナルらの横を
ソニックが音速で通り過ぎる。
狭い船の中だ、走っても仕方ない




「もー！男ってなんで優雅にゴージャスが
出来ないわけ！？」
「そうです！せっかくクリスさんや
ナルさん、リオーレさんの
パパがこんな素敵な船旅をプレゼントしてくれたのに！」
「俺は楽しんでるぜ？…退屈だけど」
「僕らはいいけど問題はソニックだよ！」




ソニックにとってこの船の中は狭すぎる
いつかこのままではおかしくなる、と話して
いるクリスにナルがもう
おかしくなっていると返す
船内で音速超えてる事態でもう
手がつけられなくなっている




「分かった、確かめましょ」




走り回るソニックの前にエミーが立ちはだかり
声をかけた。




「ソニック聞こえる？」
「聞こえるよ」
「あんたの歳いくつ？」
「15」
「じゃあ分かるわよね？自分が
どういう立場に立っているのか！
ヒーローとしてちゃんと自覚してよね！
たかが周りを海に囲まれて
1週間狭い船の中で走り回れない
だけじゃない！」
「…ソニックにとって凄いことだよね？」
「おう」




自分にとっては自由に空を飛べないと
いった状況の様なもんなので
ナルはどちらかと言えば
ソニックの方に共感していた。



「旅でのワガママは皆にとって
迷惑なのよ！」




エミーにそう説教されたソニックは…
結果、拗ねた。




「拗ねたわ！？」
「やっぱりおかしくなってるよ！」
「パパに連絡するね…」