「おーい！こっちだぜ！」


ソニックとナルはヘレンを連れて
反対方向へと移動すると
GUNを巻こうと走り出した！
だが…



「っあ！！」
「海だ！！」



しかし、その先は海…行き止まりだった
そしてGUNに追いつかれてしまい
ヘレンが心配そうに声を出す



「ソニック…ナル…！」
「大人しく大統領邸まで来てもらおう
手荒なことはしない！」
「まだやることがあるのさ！」
「んなしつこい奴らの
言うことなんて聞きたくねーな！」
「なら仕方ない！」




フックが彼らに向けられる！
だが…




「よっと！！」
「ふん！」



ソニックとナルは
フックを避けて、フック同士を
絡ませてフックのロープを上り…
ソニックがヘリの操縦士を海に落として
ヘレンとソニックがヘリに乗ると
ナルはヘリの隣に浮かんだ。




「操縦できんのかよ？」
「こういうのはテイルスに任せてたからなー
こいつか？」



ぴ、とソニックがボタンを押すと
フックが発射されGUNの軍員が転んだ。




「忘れ物すんなよな」




ナルが崖に素早く戻り
ヘレンの車椅子を持ってヘリに戻ってきた。
そしてヘレンが景色を見ていると…




「！！ソニック！ナル！見て！」




ふとヘレンが2人に声をかけた
下を見ると、そこには雪のように
輝く白い花畑
その攻撃にヘレンは目を輝かせて
花畑を見送っていた
そしてヘリはヘレンの家へと向かう…




「アドベンチャーはもう終わりね」
「楽しかったかい？」
「うん！」
「もう遅い、ソニック！
ヘレンを送ってってやろう」
「OK」
「大統領のところへは行かなくていいの？」
「いいよそんなん」



そう答えた2人にヘレンは少し
複雑そうに俯いた。



「でも悪いわ私の為にずっと待たせるのは
少しだけでも行って欲しいの！」
「仰せのままに」
「仕方ねぇなぁ」




ソニックとナルは
ヘレンの頼みならば、と大統領邸へと
向かっていった…




「ねぇソニック、ナル」
「ん？」
「なんだい？」




その道中、ヘレンは気になっていた
事を2人に聞いた。




「二人って恋人同士だったりする？」
「へ？？俺とソニックが？なんで？」
「だって、二人息ぴったりだし…
違うの？」
「違う違う！そんなんじゃねーよ！
な、ソニック」
「そ、そうだな…あははは、ハァ」



全く悪びれなく笑顔で違う！と
否定したナルにソニックは
苦笑いをしつつ少し、ガックリと項垂れた。



…………………………………………………………

「何逃がした！？ばかもの！どこにいるか！
…なんだ？」



パーティーが行われている大統領邸…
大統領補佐がGUNに電話をしていると
ヘリの音が聞こえてきた
何事だ、と外を見ると
そこにはヘレンとナルとソニックが！



「「ソニック！！ナル！！」」
「ソニックくんにナルさん！！
よく来てくれた！大統領！大統領！」



大統領補佐は待ってましたと言わんばかりに
大統領を呼ぶ…すると呼ばれた
大統領が穏やかな笑みを浮かべて手をさし伸ばす



「ようこそソニックくん」
「ん」
「ようこそナルさん」
「おうよ」

「さぁこの瞬間！！
報道陣！報道陣は…あぁっ！？」



この光景を待ってたのだと
大統領補佐は目をギラつかせて
報道陣を探した、が…
報道陣は酒をたらふく呑んで
酔いつぶれて寝てしまい
大統領補佐の企みは失敗となったのだった。