はてはて、そんなことも露知らず
ソニックとナルはと言えば



「ほんとにライフジャケットだけで
いいのかい？」
「おう、俺は変幻自在
ボートにでも飛行機にでもなれるからな」
「頼りにしてるぜ！！」



2人がヘレンの元へ向かおうとしたその時
上からGUNのヘリが！！



「ソニックとナル発見！」
「催涙弾を使え！！」



催涙弾が2人に発射され
2人はそれに気がつく！



「あ？なんだ？」
「よっ、と！！」



ソニックとナルは催涙弾を
蹴り返してヘレンの元へと向かう…
のだがその後ろからパトカーが追う！



「どうなってんやがんだ？」
「ソニック、手を取れ」
「OK」



パシリ、と手を取りデュアライズをすると
ソニックとナルは共に
空を飛んでヘレンの元へと向かっていき…
ヘレンの元へとたどり着くと
デュアライズを解いた。



「おまたせ！」
「さ、行こうか！」



…………………………………………………………………

ナルはボートに変身し
その上に2人を乗せて島へと向かっていた
ヘレンはそんなナルに目を
キラキラさせていた。


「凄いすごい！！ボートに変身できるのね！」
「へへっ、すげぇだろ？なんにでもなれるぜ」
「すっかり遅くなっちまったな」
「ワクワクするわ！
どんな花が咲いてるんだろう！
本当はパパと来るはずだったけど
今頃一生懸命働いてるわ…」



ヘレンは父親のことを思い俯いた。




「もうすぐだぜ」
「…ん！？またきやがった！！」



その時、またGUNのヘリが
上からやって来て
GUNのヘリはフック付きの
ロープを発射させてきた！！



「っと！！危ねぇな！！」



ナルはロープを避けると
舌打ち1つしてソニックに声をかけた




「おいソニック、ヘレンの事頼む
抑えといてくれ！」
「！何をするつもりだ？」
「こうすんのさ！！」



ソニックにヘレンを頼むとナルは
そのまま2人を乗せたまま
ドラゴンに変身し、2人を乗せて
目的の岸まで飛んでゆく！！



「っわぁぁぁぁ！！」
「ヘレン落とすなよソニック！！」
「勿論さ！！」



岸までたどり着くとヘレンと
ソニックを下ろし、ナルは
元の姿に戻った。



「ちょっと怖がらせちゃったかい？」
「…っふふ、あははは！！
最高に楽しいわ！！
こんなスリル初めて！
ドラゴンに乗ったのも初めて！
生まれて初めてのアドベンチャー気分よ！」



そんなヘレンに思わず笑みを浮かべた…が
その間にもGUNのヘリが迫っていた




「確かにアドベンチャーになってきたみたいだぜ！」
「ヘレン！もっとアドベンチャーするか！？」
「もちろん！」
「all right！！」



ソニックがヘレンの車椅子を押し、
ナルも彼のスピードに
並行して飛んでいき森へと
入っていった。