「…この世界に来て
数ヶ月はあったが…さて、ナルは…
最近テレビで騒いでいるようだが
一体何してんだあいつは」


空港に降り立った一人の赤髪の
少年はキャリーケースを転がし
ながら出口へと歩いていく
人が行き交う中歩いていると
目当ての彼女が目に入る。



「！おい、ナル」
「！！リオーレ！！おせーぞ
この野郎！！」



ナルは彼の姿を目にすると
ぱぁっ！！と目に見えるようにして
顔色を明るくさせて「リオーレ」に
抱きついた。
彼の名はリオーレ・キャンベル
ナルの従兄弟であり
世界に2人しかいない「ビジタメアン」
の1人である。




「リアラ叔父さんとアイ叔母さんは
まだ来ねぇみたいだな、そっちでの
仕事忙しいんだろ？」
「そろそろ落ち着くとは思うがな…
それよりもお前、テレビ見たぞ
叔父さんも叔母さんも心配してた」
「心配しなくてもいいのによ…
ま、いいや！リオーレ、早く
家に行こうぜ」
「ん 」




出口を出るとリオーレは
ナルの後に続き
空を飛び、ナルの
自宅へと飛んで行った。



………………………………………………………


「…あ！ナル帰ってき…
あれ？隣にいる男の子誰だろう」
「あ、本当だナルと
一緒に飛んでる！」
「え？」




ナルが自宅へとつく頃…
クリスとテイルスが窓から外を眺めていると
ナルの姿を見つけた、が
彼女の隣で並行して飛ぶ少年がいた。
ソニックやエミー、クリームも
窓に張り付き見てみると
ナルとリオーレが
地面に降り立つ所だった。




「っと、ついたぜ！」
「…隣の大豪邸は？」
「クリスん家だな、俺のダチ
それからソニックもいてなー」
「テレビのだろ」


「…誰だあいつ？」




ナルが自分以外の
男と親しげに話しているのが
気に入らないのかソニックは
顔を顰めていた
…そして窓を開けると飛び出していった。




「あっ、ソニック！」
「ねぇあたし達も行ってみましょ」
「あ、待ってよ！！」