「おいふざけんな！」
「ここで戦っちゃだめ…」



テイルスとナルが反対しようとした
その時、チャックが前に出た。




「ふっ、その言葉そっくりそのまま
お前に返してやろう！」
「は？」
「ワシがお前にIT野球の真髄を見せてくれる！」
「ちゃ、チャック？」




どうやらエッグマンは野球好きで…
チャックも野球好きであり
今回のステージが「スタジアム」
だと言うこともあり野球欲に
火がついたらしい。




「ほーっほほほ！お前がチャックが
たしか始めましてだったな！
ネットではよく見とるぞ！どうやら
メカだけではなく野球も馬鹿らしい！」
「だからこのスタジアムは
何十年も大切に手入れされてきた所なんだよ！」


「エッグマン！貴様とはボールと
バットで語り合えると思っていた！」
「ここで試合なんかしたら
めちゃくちゃになるだろうが！！」




ここで戦ったらアルフレッドの
大切な芝生がめちゃくちゃになる、と
テイルスは止めようとするが
止められる様子はない。




「あの二人何熱くなっとんの？」
「さぁー」
「うるせぇ！！ここはおっさんの
大切な芝なんだよ！！」
「いいんだよ」




熱くなるテイルスとナルに
アルフレッドが声をかけてきた。
もう処分されるのだから…と



「！！あなたは確か！！」
「アルフレッド・バトラーと言います
このスタジアムの芝生職人です」
「おぉ！あなたのことは新聞で
読んだことがあります！
あのエマー・ジョンソン監督が
唯一褒めたたえた男だと！」
「え、ほんと？」



チャックのその言葉に
アルフレッドは遠い目をした。




「もう過去の話ですよ」
「くぅーっ！！感激だ！！そんな
伝説のスタジアムでプレイできるなんて！！」
「「えぇ…？」」
「メンツ揃ったんならさっさと始めるぞ！」




始める、と言われて
メンバーは何をだと目を丸くさせた




「何を？」
「何をです？」
「チャオ？」

「よーし行くぞ！第1回カオスエメラルド
争奪…」
「ダイヤモンドスタジアム杯
野球大会！！！」




まさかの「カオスエメラルドをかけての
野球大会」と聞きクリスとナルと
ナックルズは混乱した。




「野球…？」
「そんな事だろうと思った…」
「カオスエメラルドかかってんのに
野球なんかしていいのかよ」
「ま、いいんじゃないの？」
「私たちもやるですか？」
「そうみたいよ？」
「チャオ…？」