ソニックとナルは
クリス邸に戻ってきた、が
チャックの部屋を覗いても
クリーム達はおらず、リビングの
窓を覗き込むとクリームを初めとした
チャックやクリス、スチュアート先生や
エラとタナカもいた。




「なんだ？飾り付けしてあるけど」
「さぁな」




ソニックは木の上に飛び乗ると
中にいるクリームに向けて手を振り
摘んだ花を見せた
ナルもちょうどソニックと同じ位置に
浮かび上がると彼女も摘んだ花を見せる、すると
クリームが笑顔を浮かべていた
クリームの存在を知らなかった
エラ達が驚いている様子だったが
チャックとクリスが誤魔化しており
ナルは愉快そうに笑っていた。




「喜んでるみたいだな……あ?誰かきた」
「あいつは…」
「ソニック知り合いか？」
「まぁな」




中の様子を見ていると、茶髪の
短髪の男が入ってきた
彼の名はサム、クリスの母
リンゼーの弟でありクリスの叔父にあたる
簡単に説明すればスピード狂だと
説明するソニックにナルは
ふぅん、と返しながら中の様子を見ていた




「何話してんだ？…あ、こっちみた」




サムは一人でペラペラと
話していたかと思えば
ソニックとナルと目があい、
2人を指さしながら叫ぶ
そこでナルとソニックは
サムに手を振りチャックの部屋へと
戻って行った。



…………………………………………………

クリームの事がエラや
スチュアート先生にバレたという
騒動が納まったその後、混乱する
エラに元々ソニックらに勘づいていた
タナカと共にクリスはソニックらの
事について事情を説明し
エラとクリームは中を深めている
様だったが…クリスは昼間のことについて
後悔していた。




「僕…さっきクリームの前で酷いこと
言っちゃった、僕はいつでもママに会える
だけどクリームは会いたくても会えないんだよね」




昼間、咄嗟に誤魔化すために出た一言が
クリームを傷つけたと後悔するクリスに
ソニックは心配ないと口を開く。




「クリームなら大丈夫さ！…ん、」



そう話しているとクリームが花の冠を
3つつ持ってやってきた。




「クリスさーん！ナルお姉さーん！
お世話になってるお礼です！受け取ってください
！」




クリームはクリスとナルの頭に
編んだ花の冠を乗せた。



「ありがとう、クリーム」
「ありがとな、大切にするぜ」
「ソニックさんとナルお姉さんが
綺麗なお花を摘んできてくれたです、
もうひとつはエラさんにあげてきます！」



エラの元へと走っていくクリームに
ソニックは「クリームは大好きな人にしか
花の冠を送らない」のだと、ソニックも
過去に貰ったのだと話してくれた。
花の冠を被せてもらいクリームと
チーズを抱っこして笑うエラを見て
ナルは微笑んでいた
そんなナルの頭には
ソニックが指した一輪の花と
クリームの送った花の冠が
そよいでいた。