昔昔のことでした
とある夢の世界に悪夢の魔人が
とある別の世界に双子の姉妹がいました
悪夢の魔人と双子は恋に落ち
子供が出来ました

ですが‥

とあるきっかけから悪夢の魔人は
力を失って飛べなくなり人間に
なってしまい

双子は別の世界へ
飛ばされてしまいました

そして今は‥


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

ステーションスクエア、ソーンダイク家
の隣の家に住人が引っ越して来た
その住人の一人は母のリンゼーと
知り合いだと聞いていたソーンダイク家の
住人はドアを開けた…



「ごめんください、隣にこしてきた
キャンベルです引越しの挨拶に来ました」
「はーい！！わざわざどうも！
奥様からお話は聞いております！」
「なんじゃ？‥おぉ隣人か」
「これからお隣同士、よろしくお願いします」



家政婦のエラがドアを開くと
続々と大旦那であるチャックと
執事のタナカもやってきた
そこには黒髪の女性と紫の髪の男性
紫の髪に黒い前髪をした女の子がいた



「ルア・キャンベルです、よろしく」
「俺はナイツ！ナイツ・キャンベル！」



どうやら2人は夫婦らしい
にこり、と笑ったナイツに
控えめに微笑むルアはまぁなんて
美男美女だ、と一同は思った



「何？どうしたの…？」
「おーちょうど良かった、クリス！
隣にこしてきたキャンベルだ挨拶しなさい」
「え？あ、始めまして！」


そう話しているとソーンダイク家の
息子のクリスが起きてきた


「うん、初めまして‥ほら、ナル‥あらっ？」



後ろにいる子供にルアが声をかけるが
そこには誰もおらず辺りを見回す



「どうかなされましたか？」
「いえ、私たちには子供がいて…
ナル？ナルー？」



そう当たりを見回していると…



ヒュン！！！



「「わぁっ！？」」
「！！も、ナル！ビュンビュン
飛び回っちゃ…」
「良いじゃねーか、バレてないし」
「な、なに…！？」
「なんじゃなん……！？な、これは…夢か！？」
「お、お、ぉぉお男の子が、」



ソーンダイク家の物は目を疑った
なぜなら目の前で…



「「飛んでるぅぅぅ！？」」

「ああーっ‥もう‥」
「しょうがねぇさ、縛るのも
可哀想だろ？」


飛んでいたからだ
ルアは頭を抱えるがナイツはケラケラと笑っていた
両手を広げて…楽しそうに悠々と
ニコニコと笑いながら笑っていたその子は
クリスの目の前に降りる


「わあっ！？」
「お前ここのやつ？俺様はナル！
ナル・キャンベル！」
「後、一応女の子ですよ」
「あらヤダ！！ごめんなさいあたしったら！！」


にっこりと笑ったそのナルの笑顔
その彼女の笑顔にクリスは目を奪われた
これがクリスとナルの出会い‥

空を飛べる不思議な少女 ナルの
物語はここから始まった…