ナルがそのままクリスの家の
屋根で寝ているとヘリの音が
聞こえてきて、目を覚ました。



「…んぁ？」
「なんだ？」



目を覚まして起き上がると、ヘリが一機
着陸する所であり…
ヘリの中からクリスの両親と
ナルの両親が現れた。




「「お帰りなさいませ」」
「ただいま」
「お久しぶりですナイツ様、ルア様」
「お久しぶり！」
「うちの娘が世話んなってるな」




仕事関係で出会ったリンゼーとルアは
友人同士となっており、今回同時に
同じ日に帰るということを知った
リンゼーが共にヘリで帰らないかと
申し出たのがきっかけで今回、ともに
ヘリで帰って来たのだ。




「！父さん！母さん！」
「「ナル！ただいま！」」



両親が帰ってきたのを見かけた
ナルは屋根から降りて
ナイツとルアの元へと駆け寄り
母であるルアに抱きつき、2人は
娘を抱きしめた。
その様子をエミーやテイルス、ソニックが
チャックの屋根裏部屋から見ていた。



「あれがクリスとナルとパパとママ？」
「かっこいー！ねぇねぇ、見てー！
ナルとナルのお父さん
そっくり！見た？ソニック？」
「んー？」



そうエミーに問いかけられてナルの
方へ見るとそこにはいつもの余裕がある
ナルではなく、年相応の
少女の顔をしたナルがいた。




「…あんな顔するんだ、可愛いな」
「！」




目を細めて、ほんのりと桃色に
頬を染めたソニックのその小さな
呟きをエミーは聞き逃さなかった。
そしてソニックとナルとを
見やり…確信した。





「(やっぱり、ソニックはナルの事が…)」