とある朝…ナルが朝の散歩…
もとい朝の飛行から帰ってくると同時に
電話がなり、ナルは
汗を拭きながらも電話を取った。



「はいはーい」
『もしもし、ナル？』
「！母さん、どうしたんだ？」




電話の相手は母であるルアだった
ナルはぱぁっ、と顔を
明るくさせた。




『あのね、今日と明日？ナイツと私
休みになったのよ！だから今日貴方に
会いに行くわ、突然でごめんなさいね』
「え、帰ってくるのか！？
待ってる待ってる！！」
『いい子にしててね、あとも一つ報告』
「ん？」



くすくす、とルアは笑うと
もうひとつの報告をナルにした。




『あのね、貴方が今住んでる家に
リオーレも住む予定なんだけど…
大丈夫？』
「レオーレ？俺は全然いいぜ」
『そう言ってくれると思った、ありがとうね
じゃあ夕方には帰るからいい子にしてて』
「うん！」





電話を切るとナルはご機嫌な
様子で窓から飛び出るとクルクルと
螺旋状に空を飛ぶとソニックの元へと
降り立った。




「Hey、今日はやけにご機嫌じゃないか
どうしたんだ？ナル」
「あは、分かるか？今日はさ！
俺の父さんと母さんが帰ってくるんだ！」
「ナルもか」
「俺もか、ってクリスもか？」
「Yes」




ソニックが話すには今日クリスに会いに
クリスの父と母、ネルソンとリンゼーが
帰ってくるのだと言う。





「へぇ、それじゃあクリスも喜んでる
だろうなぁ！父さんと母さんが
帰ってきたらお前らにも紹介してやるさ 」
「それは楽しみにしとくぜ、なんせ」
「なんせ？」
「いやなんでもない」




なんせ、と言いかけたソニックは
慌ててなんでもないと撤回して
小声でぼそっと呟いた。




「なんせ、俺のお義父さんとお義母さんに
なるだなんて言える訳ねぇよなぁ」




ひひ、と1人で照れている
ソニックであった。