「こういう訳で小僧たちは
ワシが預かったぞ！返して欲しくば
カオスエメラルドを持ってくるんじゃな！」
「エッグマン…静かに余生を過ごしたいんじゃ
なかったのか」
「んなわけないだろ？」
「あのジジイがんな弱気言うわけないと思う」
「…という事は…！」



また自分は騙されたのか、と
ナックルズは拳を握り怒りの表情を浮かべた。
そんな中、エッグマンの声が響いてきた




「ソニック！貴様の弱点は水！湖の向こうに
逃げたE-47は手出できまい！！」
「さぁどうだか？」
「湖の向こうくらいどうってことねーよ」




ソニックは音速で湖の向こうへと
ナルは飛んで湖の向こうへと
向かうと…



「喰らえ！！」



ナルはナイフを投げてガラスを全て
割って足を払い、ソニックもメカの足を
振り払いメカを倒してクリス達を
救出した。




「大丈夫か？」
「怪我ねぇか？」
「うぅ…ナルー！」
「おっと、寄せよ」
「助けてくれると信じてたー！」




エミーがナルに抱きつき、
ナルがそんなエミーに
対応しているとギギ、とメカが
動く気配を感じた。




「このメカ、まだ動いてるよ！！」
「離れろ！！」




メカがまた動きだし、一行は離れて岩陰に隠れる。
エッグマンはもうやけくそだと命令を下す





「こうなったらわしの手でソニックと小娘を
倒してくれる！いけE-47!」




ミサイルと銃撃をこれでもかという程に
乱射するエッグマンの勢いに
流石のナルとソニックも
クリスらを守るだけで精一杯だ
そんな中、前に出たものが1人




「落とし前は俺がつける！」
「OK！」
「分かった、気をつけろよな！」




ナックルズは銃撃を避けてE-47に
その拳をめり込ませて登り、上まで
登りきりジャンプをすると…




「あぎょっ！？」

「ぶっ飛べぇええええ！！！」




エッグマンを殴り飛ばし、
エッグマンはどこかへと飛ばされていった。




「覚えとれぇえええ！！」




そしてナックルズがメカに深く拳を
めり込ませる！！と、メカは大爆発を
起こしてナックルズは吹き飛ばされた！




「「ナックルズ！」」




そこでソニックとナルが
飛び出し、ナックルズの腕を掴み
彼が飛ばされぬようにと救出し…
事件は解決した。




「ソニック！ナル！」




爆発が止むと、エミー達が
ソニックとナルの元に駆けつけて来た。





「2人共、大丈夫？怪我ない？」
「ないない、大丈夫」
「どうって事ないさ！」
「…」
「あ、おいナックルズ」




ナックルズはそんな様子を見て…
黙って1人、立ち去ろうとした
だがそんな彼に気がついたのはナルだった





「ありがとよ、お前のおかげで助かったぜ」
「…」
「また会おうな」
「…ナル」
「ん？」





ナックルズはナルの小さな
その手を取ると…




「…」
「お？」
「「な」」




頬を真っ赤にさせてナルの手の甲に
キスを落とし、ソニックとエミーや
テイルス、クリスが固まった。





「…あばよ」
「ん？またな」




一方キスを受けた本人は何も
わかっていない様子で手を振り
笑顔で彼を見送った。





「ナックルズめ〜…俺だってしたことないのに」
「何怒ってんだよおめーは」
「…！」




ナックルズの姿が見えなくなると
ソニックは明らかにヤキモチを
妬いている様子を見せていた
そんな様子を見たエミーは
ナルとソニックを見やり
もしかして…と考えた。




「(もしかして、ソニックは…
ナルの事が…)」