どこかの町の路地裏のゴミ箱に
腰掛ける影が1つ
彼はナックルズ、カオスコントロールに
よりこちらの世界へやって来た物の一人であった
風邪で飛んできた新聞を手に取り、写って
いたのはソニックとエッグマンの写真。
ナックルズがため息をついて新聞を
捨てると、奥から誰かが来る気配を感じた。



「…！！Dr.エッグマン！！」



何者だと目線を向けた先には…
エッグマンの姿が！！
ナックルズが警戒して構えると
エッグマンは膝から崩れ落ちて
ナックルズに泣きついた。




「わしを助けてくれ！！」
「…？」
「カオスエメラルドがこちらの世界に
飛ばされてきておるんじゃ！
7つのカオスエメラルドを集めて
再びカオスコントロールを起こせば
ワシらは再び元の世界へ帰れるんじゃ！」
「！」




その言葉に、元の世界の
「エンジェルアイランド」で
マスターエメラルドという宝石を
守らねばいけないという使命を
持っているナックルズは反応した。
そしてカオスコントロールが
起こった原因を思い返しナックルズは
険しい顔になった。



「…あれは、ソニックが！」




7つのカオスエメラルドがはめられた
メカをソニックが壊したから、と
険しい顔つきになるナックルズに
エッグマンは泣きつく。




「その世界に飛ばされて、わしは
ようやく目が覚めた！住み慣れた
故郷で静かに余生を送りたい！
だがソニックはわしの話など
聞く耳持たん！わしからカオスエメラルドを
奪っていったんじゃ！」





カオスエメラルドを集める気などないようだ、と
離すエッグマンにナックルズはソニックに
向けて怒りを覚えた。




「…あいつ！！」
「ソニックから何も聞いておらんのか？
お主が一刻も早く故郷に戻らねばならんと
言うことは分かっておるだろうに！
なんと友達がいのやつ！」
「ッ友達なんかじゃねぇ！！
あいつのやり方には頭にきてた所だ！！
カオスエメラルドがあれば本当に
元の世界へ帰れるんだな！？」



ナックルズはエッグマンの言葉に乗り、
エッグマンに向けて叫ぶと
エッグマンはハンカチを手に頷いた。



「当然じゃ、この哀れな老人を
どうか信じてくれ！」
「ようし、決着をつけてやる！！」




ソニックとの決着を付けると
燃えるナックルズにエッグマンは
ニヤリと笑った。




「(…こうよ！)」