そして警察のヘリが去っていくのを
シャドウはビルの上から見ていた‥
そして今ここにはいない彼女に語りかける



「誰にも僕の邪魔はさせない
そうだろ、マリア‥」


その時、シャドウの脳裏に
ナルの姿が浮かんだ
何故か自分の名を知っていた彼女

そして彼女の声に重なって聞こえた
「マリア」の声



「(お願い、待ってシャドウ！！)」


「‥‥‥マリア‥‥‥？」



そのヘリを見ていたものがまた2人‥‥
遅れてやってきたリオーレと
ナルだ




「‥‥‥ソニック‥‥‥」
「‥どうする、助けに行くんだろ？」
「それはもちろん、行かなきゃな‥だって」





目を閉じて、マリアの声に耳を傾ける
ナルの中にいるマリアは
涙声だった





「(シャドウ‥‥‥どうして‥‥？
どうして、こんな事に‥‥‥)」
「‥‥‥‥色々聞かなきゃいけないみたいだな
だけどその前に助けに行かなくちゃ」





そして夜が明けた翌日‥
クリスとタナカ、テイルスとエミー
ナルとリオーレ、そして
マリアはプリズンアイランドへと向かっていった。





「ソニックはわざと捕まったんだ
僕、どうしてもその理由が知りたいんだよ！」

「早くスピードを上げて！！
ソニックが助けを呼んでるわ！！」
「わ、わかったよ！！」

「今行くぜ、ソニック」
「だが油断はするなよナル」
「分かってる」





始まった新たな物語‥
ナルの中にいる「マリア」と
「シャドウ」の間に何が起こったのか‥？