その様子は遠くからも見えていた
ソニックを街のみんなが応援し
彼の勝利を願った




「っは！！」




カオスの攻撃を避け、スピンアタックで攻撃した
だが、カオスの攻撃をくらい
危ない、かと思われたが…
ソニックは無傷だった





「今度はこっちの番だぜ！！」




叩き潰そうとした触手を両手でつかみ
触手を消し去ると…





「次はこっちの番だ！！」




そう叫ぶと、ソニックは
カオスの体を貫き
カオスは光とともに消えた！！





「やったぜ！！ソニック！！」




ソニックの勝利にみんなが喜んだ…
だが、カオスは消えておらず
また最初の形態となり現れた
ナックルズがまだいたのか、と飛び出そうと
したその時…





「チャオ！チャオ！」
「！？」



どこからともなくチャオが現れ
カオスを囲む…
それを見たカオスの表情が、和らいで見えた。




「奴の破壊衝動が消えた…？」
「どういう事だ！」
「ソニックの力が打ち消したんだろ」
「チャオがいっぱいデス！！」




ティカルがカオスの前へと出る
彼女の表情は穏やかだった





「あなたが守ったチャオ達よ…
その命はこの世界にも受け継がれている！
もういい…もういいのよ…ありがとう」





そしてティカルはカオスと共に空へと浮かび…
ティカルとカオスは空へと溶け込むようにして消えた。





「…そう言えばエッグマンはどうした？」
「先程お立ちになりました」
「逃げ足の早いやつだ！！」




ナルがティカルとカオスを
見送っていたソニックの後ろへ来ると
彼に声をかけた





「ソニック」




ソニックはナルの方へと
振り向くと親指を立てた。




「終わったぜ！！」




こうして悲劇の物語は
終幕を迎えた…