「なあソニック悪かったよ‥」
「‥‥‥」



ナルの目の前には背を向けて
あぐらをかき「拗ねてるんだぞ」
と言うオーラが出ているソニックの姿




「言い訳みたいでやなんだけど‥
遅れたのは理由があってさ
エッグマンのメカに絡まれてさ
そいつに対応してたら‥
夕方になってた、っつか 」




空を見上げると空はオレンジ色の夕日
‥‥今日はソニックとのデートの日だった
だがその約束の時間に大幅に遅れてしまい
すっぽ抜かす寸前になってしまったのだ






「‥‥‥‥怒ってる、よな、悪い‥‥‥‥」
「エッグマンのメカは仕方ないとしてさぁ‥
俺が怒ってるのそこじゃないんだよ」
「‥‥‥どこに怒ってんだよぉ‥」
「ん」




ぶすっ、とした様子で振り返り
立ち上がるとナルの頬に
指を突きつけた
彼女の頬には小さな傷が





「怪我してるじゃないか、無茶しないでくれよ」
「え、怪我してる？俺」
「‥‥はぁーー‥‥」




ソニックの溜息にびくり、と
ナルは肩を跳ねさせ俯いた。
ソニックはそんなナルの
様子を見ると彼女の視線の下まで
来るとナルの目線を
自分の目線と合うようにしゃがませると
優しい声で語りかけた。





「ナル、俺はお前の事が
本当に心の底から好きなんだぜ？」
「それは知ってる」
「だからこそ、頼って欲しいんだよ
ましてや俺のHoneyに傷つけたと
なれば尚更不機嫌さ」




目線を合わせ、顔を近づけて
そう告げると微笑んだ。





「わかってくれたか？」
「…おう」





ナルは気恥しそうに目線を外し
頷き、そんな様子を見たソニックは
くすくすと笑った。





「さ、時間は関係ないさ
今からデートしようぜ？」
「あぁ、行こうか」
「ナル」
「ん？」




低い、甘い声でまた囁いた。





「好きだぜナル」
「…ん」
「ナルは？」
「……好きに決まってる」





好きじゃなかったら付き合ってないし、と
呟くナルにソニックは
彼女の手を指を絡めて繋いだ。