昔昔の話をしよう
昔、とあるところにナイトピアを愛した
ナイトメアンと主であるワイズマンに
忠誠を誓ったナイトメアンがいた
そのナイトメアンはとある日、少女に
出会った

その少女を片方は利用しようとし
片方は共に戦おうとし
行動を共にして絆を深めた
そのうちに互いに芽生えたものがあった

それは、「愛」前代未聞の「恋心」
「ナイトメアン」と「ビジター」による
恋という今まで前例もなかった事態。

それは深く、燃え上がる恋だった
だがそれをナイトメアの創造主
ワイズマンは良しとしなかったのだ

ワイズマンは彼らを引き裂こうとした
だがそれよりも彼らの愛が打ち勝ち
ワイズマンは倒されナイトメアは
ワイズマンが復活するその時まで消滅した


‥ビジターに恋をした二人のナイトメアンと共に




「じゃがな、恋の力というのは凄いのぅ」




二人のナイトメアンは深く願った



「人間になりたい」
「飛べなくなってもいいから人間になりたい」
「あの子と共に生きたい！！」



その願いが通じて…そのナイトメアンは
人間になることができた
そしてそのナイトメアン2人と
人間の想い人は幸せに暮らしたとさ
めでたしめでたし…





「…わしの昔話はおしまいじゃ、どうだったかのう？」




かつてのナイツとルア
リアラとアイの話を
語り終えたオウルは目の前のピアンを見たわす
ピアン達はニコニコと笑いながら拍手をしており
オウルはにこり、と微笑んだ。




「(…まさかこのナイトディメンションを出て
現実世界で生きる決意をするとはな)」




現実の泉を覗いて驚いた
そこには人間となり働き
それぞれの愛する彼女と結婚して
暮らすナイツとリアラの姿

ああ、2人は戻る気は無いのだと
2人の恋は叶ったのだとわかった。




「平和じゃ、このナイトピアは‥
じゃが」




だが、ナイツはもう居ない
いずれまたナイトメアは復活する
その時、我らはどうしたらいいのだ



そう思っていたその時‥