僕の名前は追手内洋一‥日本一ついていない中学生だ、僕には双子の妹がいる
名前は鈴音。
ママにそっくりな可愛い顔に長いツインテールの髪型が似合う兄である僕が言うのもなんだがみっちゃんに劣らずの美少女だ
シスコンだとよく言われるが自覚はある。


「お兄ちゃん！朝だよー！おーきーて！」


今日も鈴音は俺をわざわざ起こしに来てくれる、けなげだ…
俺はまだ眠いのをこらえて瞼をあける。


「うーん…まだ寝てたい…」
「洋一、二度寝は良くないぞ」
「さっさと起きやがれ洋一！」
「え、なに人数が多……えっ！？勝利に天才！？なんで！？」


なんか妹以外の声が聞こえて勢いよく起き上がると底にはあぐらをかいている勝利と正座をして僕の顔をのぞき込む天才の姿があった。
なんでいんの！？


「鈴音と共に登校しようと思ってな、ついでにお前も」
「オレは天才のやつに抜け駆けされたくなかったからな！！鈴音は俺のもんだ！！」
「天才と勝利がね、起こしに来てくれたんだ！優しいよねふたりとも！」
「いや僕はついでじゃん…2人とも鈴音目当てじゃん…まだ鈴音は彼氏とか早いからね！？」


僕の妹は…よくモテる。
僕の周りには努力や友情、勝利や天才といったヒーローが多いけれど目立以外の4人は皆鈴音のことが好きらしい。
一方うちの妹はそんな想いには気がついてないらしい、鈍感だ。


「師匠ー！鈴音さん！おはようございま…に、兄さん！？天才！？先に来ていたんですか！？」
「あーん先越された！あ！2人ともおっはよー！」
「あ、友情！努力！おはよー！」


笑顔を浮かべる妹に、その笑顔を見た4人は顔を赤くする。
‥鈴音には彼氏はまだ早いからなー！！