「ねー！だって気になるんだもん！あの天才マンがさー！どうやって恋したのか気になるじゃん！！」
「確かに、天才マンが恋するってイメージ自体無かったからそれは気になる！！」
「私としてはもう1人の自分の恋の話というものに変な感じがするがな」
「え、えー…どーしよ…」
「ふっ、いいだろう話してやる」
「え！？！？天才！？！？」
「やったー！！」


天才マンが許可を出したことに鈴音が首を勢いよく彼の方に
向けて、抗議の目線を送るが天才は
涼しい顔をしていた


「そうだな、どこから聞きたい」
「いつから好きになったとかが聞きたい！！」
「いつから……いつからだったかな…自分でも分からんが初めて戦った後に恋心を自覚したかな」
「初めて戦った時っておやゆ……！！何でもなーい！！」


親指、と言おうとする前に2人の天才マンが
偉い顔で睨みつけてきていたので友情マンはすぐに黙った。



「そこから好きになってくれてたみたいなんだよね、よっちゃんと戦ってた時も気にかけてくれたり慰めてくれたり…」
「僕ん時と違うなぁ」
「そりゃ好きな女の子相手だったからじゃないのかな？」
「私の方は……天才の事好きって気がついたのは天才や勝利、友情が地球来てしばらくしてからだったかな…」
「告白は！？告白どっちから！？」


馴れ初めを聞けば次に気になったのは
告白だった
告白はどちらかと好奇心を前に出して聴いてくる。


「告白は…」
「私からだ」
「天才から！？それも意外！」
「なんて！？」
「…君は初めて私が心の底から好きになった女性だ、って言ってくれたよ…」


耳まで赤くさせてモジモジさせながら
そう返した鈴音に、あぁ天才マン
らしい告白だと感じた。


「あぁ天才マンらしいなー」
「お前告白するなら絶対こういうよな」
「っふ、どうだろうな」
「そう言ってくれた日、とっても嬉しくて泣いちゃったよ〜…」
「泣くほど喜んでくれて嬉しかったよ私は」
「だってさ、好きな相手に告白されることよりも嬉しいことなんてないよ…」
「よせやい、照れるぜ」

「目の前でいちゃつき始めたよ」
「僕もみっちゃんといちゃつきたーい」


またいちゃつき始めた2人に
少し暑いなぁ、と感じながらも
苦笑した。


「でもよ、あっちの天才とこっちの天才わかりやすいよな違いが」
「え！？兄さん違いわかるんです！？」
「さすが兄さん！！私には同じにしか見えないのに！！」
「違い？え、なんか違うとこある？」
「……なるほど、私にはわかった」


そこで勝利マンがポツリと呟いたワードに
ラッキーマン達はそれに反応して彼に集まる。
勝利マンは一つ息をつくと指さして答えた


「わかりやすいだろうが？わかんねぇのか？」
「わかんないよー教えてよ！」
「…あっちの天才のが、表情が豊かなんだよ」


指さしてあちらの天才の方を見ると、
いつもの気取った笑顔ではなく物腰柔らかな
笑顔を鈴音に向けており、腑に落ちた。


「あ、たしかに‥！」
「同じ笑顔のはずなんですけど全然違うですね」
「恋は人を変えるってやつ？」
「そういった所だろうな」


恋をしただけでこんなに違うのか、と
もう1人の天才マンは少し興味を持ったのであった。