もう1人の三兄弟が来るまで
パラレルワールドとの違いを喋る事にした一同
最初に話し始めたのは鈴音だった。


「そうだなぁ〜…私んとこの努力はこっちとあんまり変わらないかな、あ！でも雨が降ってたら自分の上着私に被せて走ってったりとかしてくれたりしてるしやさしーよ！」
「え、そっちの努力そんなことしてくれるの！？僕んとこの努力してくれないよ羨ましいー」
「し、師匠ぉぉ！？まさかそっちの私のがいいとかそんなこと！」
「嘘嘘だってばー」


慌ててラッキーマンに縋り付く
努力マンに、ラッキーマンは暑苦しそうに
顔を背けた。


「あとは〜…勝利マンと友情マンと出会った時はびっくりしたなぁ、無理やりヒーロー星連れてかれるんだもん」
「「え！？」」
「え、無理やり？なんで？」


無理やりというワードに反応、もとい
冷や汗を垂らしたのはもちろんここの
勝利マンと友情マン。
あっちの自分は何をしたのだと心配したが…


「えとね！努力マンと一緒にヒーロー星行こうとした時にね、何か悩みないかって聞かれたんだけど…」
「そうそう！その時僕みっちゃんとうふふの件にしてくれるって約束…あ、そういえばウフフの件どうなったの？」
「え？あ、うーんそれはね！！あ、それよりラッキーちゃん続き続き！」
「うん！悩みないかって聞かれたんだけど私、ないから断っていこうとしたら無理やり連れてかれたんだよねー」
「「あー…」」


ウフフの件を流して、話を聞けば
買収するのに失敗したので強引に突破したということで…
なるほど、と納得した。


「なるほど、鈴音ちゃんを買収しようとしたけど彼女に欲がなかったから…」
「そのまま連行したと、なるほどな」
「？どしたのー？」
「いやなんでもないよなんでも！！」
「あ、そうだ1番聞きたいことがあったんだった！！」


そこでラッキーマンがぽん！！と手を叩いて
天才マンと鈴音の方を指さした。


「ん？なに？」
「そっちの天才マンとラッキーちゃんだよ！！この2人のこと1番聞きたかったんだよ！！」
「へ？私と天才？？」
「ふっ…」
「そっちの天才とラッキーちゃんの馴れ初め！聞かせてよ〜」
「うぇ！？」


いきなり自分と彼の馴れ初め話を
聞かせて欲しいとお願いされて赤くなる
鈴音だが、そんな彼女に気にもとめずに言葉を続ける。