「え、っ！？」
「！？！？いかん！！ラッキーマン！！避けろーーーっ！！」
「！？」


壊れていることを察した最強男爵が咄嗟に
叫んだ
自分を倒そうとしていた敵にそんな急にそんなに叫ばれても動けなくて…
パラレルいっちゃうくんの扉が開いて、
その開いたマーブル色の空間が鈴音
の元に迫ってくる！！



「っあ、」



立ちすくむ鈴音は、もうダメだと
目を瞑る…が、その時



「鈴音っ！！！」
「！てんさ、」


そばにいた天才マンがメカに背を向けて
庇うように抱きしめると体を丸めて
鈴音を守ろうという体制をとる。
そんなふたりにメカが迫り…


「きゃあああぁぁ！！！」
「うぁぁぁぁぁ！！！」


メカは目の前の天才マンと鈴音
の事を…吸い込んだ。



「「て、天才マン！！ラッキーマーーーン！！」」
「師匠ーーー！！！天才マーーーン！！」



とっさに手を掴もうと腕を伸ばしたがそれも届かず、
残された三兄弟の声と最強男爵とバトラーくんのだけがその場に響いた。



………………………………………………………………………………


そして一方、ここはパラレルワールド…
地球にヒーロー達がいるという所等は何も変わらない。

ただ唯一違いがあるとすれば…



「味方がいっぱいいるから僕戦わなくていいやー！ラッキーっ！！」



この世界のラッキーマンは、男だという事だ
それも性別だけではなく‥完全に別人の男だと言う‥
彼の人間名は”追手内洋一”日本一付いていない中学生‥


「チッ！！手応えがなくてつまんねぇぜ」
「馬鹿な宇宙人だ、この天才がいる限り侵略など不可能なのに」



侵略宇宙人をまぁいつものように
勝利マンがボコボコにして
なんかラッキーマンがラッキーでボコボコにして
天才マンのカッ！！を受けた宇宙人がそこに転がっていた。



「さすが我が友と兄さんだ！！」
「さすが師匠ー！！今日も勉強になりました！！」


これが彼らの日常
だったのだが、そこに…



「うーん！！じゃあもう帰ろっか〜」



ラッキーマンが伸び伸びと背伸びをして
空を仰いだ…その時、


「…あら？」
「？どうしたラッキーマン」
「いや、あれ…」