「ま！待っていれば土蜘蛛の奴が
迎えに来るだろ」
「土蜘蛛？土蜘蛛って誰？」
「あ、土蜘蛛ってのは俺の‥
好敵手！んで実質ソウルメイト
救世主マンってヒーローやってんだ」
「そうなんだぁ‥」



にひ、と笑いながら説明する大ガマに
その世界の「救世主マン」は
よっぽど大切な存在なのだと微笑んだ。




「あんたにはいるのか？大切な存在」
「へ？い、いるよ‥彼氏だけど」
「へぇーやるじゃん！誰？」
「そ、それは‥」



興味ありげに近づいて聞いてくる
大ガマに鈴音はもじもじ
しながらも口を開く。




「て、天才マンだよ」
「え、天才！？マージか！？！？
んな雰囲気俺の世界の天才マン
はなかったからすげぇ意外」




そうかあいつが彼女持ち‥
全然予想つかないと大ガマは呟いた。




「大ガマは、そんな人いないの？」
「え？俺？今はいっかなー‥」



だが大ガマは勝利や天才に匹敵するほどの
モテモテである、本人にその気がないだけで




「そんなら早く元の世界に
帰らねぇとな！‥土蜘蛛のやつ早く来いよー‥」


「そういうかと思い急いで来たぞ」
「「！！」」




その時、大ガマの頭上から声が聞こえてきた
何事だと上を見てみると、そこには
ブラックホールがあり‥
そこからひょっこりと土蜘蛛が顔を出した




「土蜘蛛！！遅せぇよ」
「これでも急いで来たのだ、
文句を垂れるでない！‥む？」
「あ、ども‥」
「おい大ガマ、そのおなごは？」




大ガマをむかえにきた土蜘蛛は
大ガマ以外にも人がいたことに
気が付き首を傾げた。




「土蜘蛛、この子も帰してやってくれよ
元の世界に！‥できるか？」
「ふ、我輩の救世手に不可能は無い
構わぬぞ」
「さっすが！！良かったな鈴音！」
「うん！ありがとう！」
「よし、いくか」




さし伸ばされた大ガマの手を#NAME5##は
とる、そしてブラックホールの中へ
入り少しの間異空間を進むと
鈴音の世界へ着いた。




「着いたぞ、お主の世界だ」
「ほんとだ！‥ありがとう！
土蜘蛛、大ガマ！」
「例には及ばん」
「天才と仲良くなー」
「うん！」




土蜘蛛、大ガマの2人に手を振って
鈴音は元の世界へ戻っていった
そして元の世界へ着くなり
鈴音の元に天才マンが駆けつけてきた




「鈴音！！見つけた！！
怪我は！？心配した‥！」
「天才！私は大丈夫だよ！
土蜘蛛と大ガマに助けてもらったから！」
「？誰だそれは」




天才マンに手を握られながら心配された
鈴音はにこやかに答えた




「頼りになるヒーローだよ」
「‥ふぅーん‥？」
「一番頼りになるヒーローは天才だからね」



ヤキモチを焼く天才マンに鈴音は
抱きついて答えた
これはまさかの出会いであった‥