「さーっ！！ラッキーマンちゃんが世直しマンに傷を追わせ、逆転の雰囲気になってきたぞー！！」


世直しマンの手に傷をおわせた鈴音は茶柱サーベルを胸に治しながら皆の元へ戻った。
ヒーローが増えて頼もしくなったヒーローチーム、勝利マンが声を荒らげた。


「よーし世直しマン！！お前は右手が使えなくなった！！しかもこっちは五人！！これでも勝てるか！！」
「ふふふ…5人であろうと6人であろうと同じこと。私の敵ではない」



例え右手を怪我していたとしても、世直しマンのプレッシャーとオーラは圧倒的だった
そんな緊張が張り詰める中…張りつめた糸を切る声ようなあくびが聞こえてきた。


「ふわあ～、よく寝た」
「ん？」

「気分スッキリ体力回復だー！！」


声の方を見ると、すっかり回復した努力マンが傷も治った状態で起き上がってきていた！！


「おーっ！！努力マン！！」
「努力マンあんなにボコボコだったのにもう大丈夫なの！？」
「あ、ハイ師匠!!私は寝てる時も一生懸命努力して寝てるので、一度寝れば全ての疲れがとれるのです!!」
「そっか！なら良かった！！」
「よーしこれで6人だこれでもどうだ世直しマン！」
「同じこと…私の相手ではない」





「しかし、6人プラス天才ではどうかな?」
「！！」



その時、鈴音の心の中に響いていたあの声が聞こえてきた。
一同が声の方を振り向くと‥そこには消えてしまったはずの彼が髪をなびかせ立っていた。


「ふっ…」
「て、天才マン！！」
「「おーっ！！天才マン！」」
「天才マン！！生きてたんだね、良かった！！良かったよー！！」


生きていた天才マンに鈴音はまた涙を目に浮かばせながら彼に駆け寄り、
天才マンはそんな鈴音の髪を撫でながら優しく微笑んだ。


「ああ、心配かけてすまなかったなラッキーマン‥そしてありがとう」
「え？」
「私の為に怒ってくれただろう？先程‥」
「仲間なんだから当然じゃない！うっく、本当に良かったよ‥！」


涙を拭ってやりながら礼を言う天才マンに
鈴音は心の底から安心した、よかった彼が生きていた‥と


「(お前に想いを伝えるまではまだ死ねない、そう誓ったからな‥まだお前に伝えてはいないが‥)」

「な‥何故だ！！なぜ天才マンが生きている！？」
「そうだよ、お前自分の光線を世直しマンのバリアで反射されて死んだはずだろ?どうやって助かったんだよ」
「ふっ…天才だから助かる方法もすぐ分かってしまった」
「だからどうやって…」
「そうか！！クソ！！その手があったか！！」


どうやって助かったのかとスーパースターマンが聞いたが、どうやら心を読んでいた世直しマンは先にわかったらしく声を上げた。


「今更遅いぞ世直しマン！！あの時お前は私に勝ったと思い心を読むのをやめてしまった！！しかし天才の私は咄嗟にたすかる方法を思いついてしまったのだ！！」
「くそ、そんな方法が！」
「だからどうやって助かったんだよ気になるな〜！！自分たちだけずるいぞ読者も気になってるぞ！！」