「さーっ！！次は誰だ！！会長か！？ラッキーマンか！？どっちだ！！来なければこちらから行くぞ！！」
「コラーッ！！俺は！？」
「！！」


スーパースターマンの存在と言葉は完全に無視してじり、と世直しマンが距離を詰めてきた。
会長の身のピンチに鈴音はぐっ、と耐えて声を振り絞った。


「よ、世直しマン！！」
「(！！ら、ラッキーマン…！)」


震える腕に心の中でムチを打ち、世直しマンに近づく鈴音。
怖くない、大丈夫だと言い聞かせながらも
心の中の恐怖は‥まだ消えない。


「(す…すまんラッキーマン‥！またしてもわしの最後の砦に…！)」
「…はっはっはっはっ！！そうかそうか何を考えていると思いきや！！」


目の前の少女が最後の砦になってしまい、
彼女に頼るしかないという実力のない自分を悔やみながらも鈴音の背中を見守る会長‥
だが、世直しマンは‥鈴音の方を見ると大きく笑い始めた。


「次は自分が相手だと言いたいらしいがちゃんちゃらおかしいわ！！ラッキーマン！！お前は私に対して怯えているではないか！！怖いのだろう私が！！」
「！！こ、怖くない！！怯えてない！！」


大きく否定したが、鈴音の声は確かに震えていた。
鈴音は心の中を読み取られ、恥ずかしくも悔しい気持ちに駆られたが
それは真実の為なんとも言えぬ感情になる。


「強がっているだけの怯えるお前に何が出来る！！」
「〜っ！！」
「ラッキーマン…！」
「しかしお前の幸運は実に役に立ちそうだ‥ラッキーマン、私の子分になるのなら命だけは助けてやろうか？」
「！？」


予想もしていなかった言葉に鈴音は目を見開いた。
世直しマンは言葉を続ける‥



「お前はあの天才マンも倒した‥使えるかもしれん、私の子分になればいい待遇を受けさせてやるぞ？お前は可愛いしな‥大事にしてやるぞ、どうだ？」
「〜〜っ！！ふざけないで！！怖いのは事実だけど！！私はヒーローだもん！！子分になんてならない！！」


鈴音の返答に世直しマンは眉をひそめた。


「よく言った！！ラッキーマン！！そうだその通りだ！！我々はお前に屈しない！！」
「ふん、聞き分けのない小娘だ‥せっかく助けてやると言っているのに‥ではお前ら4人には死んでもらおう」


世直しマンは、どこからともなく剣を取り出すと4人を切り裂かんと大きく振り上げた。
鈴音は咄嗟に会長とスーパースターマンを後ろにやって目を瞑る。


「(や、やられちゃう‥！！せめて、会長とスーパースターマン、努力マンだけでも‥！！)」
「死ねーーーーーっ！！」
「「ら、ラッキーマン！！」」



「そこまでだ世直しマン！！」



剣が彼女の身を切り裂く‥はずだったが、
寸前の所でどこからともなく包帯が飛んできて巻き付き、世直しマンの剣を掴む腕を止めた。


「な、何っ！？誰だ！！！」
「ふふふ…」
「っあ‥れ？」
「大丈夫か、ラッキーマン」



包帯を切り、その方向を見ると包帯でぐるぐる巻きの男と友情マンが笑みを浮かべて立っていた。
包帯男の正体はいかに！？
その正体はまぁみなさん友情マンが隣にいる時点でわかるとは思うが
その正体は勝‥


「わーーーーっ！！！！！言うんじゃねぇボケ！！次の話でのお楽しみだ！！！」


‥らしいので、包帯男の正体は次の話で明らかになる‥！