「とにかく私に任せておけ、さぁ立て！世直しマン！」
「お前ごときに立つ気はない」


いざ前に出た天才マンはは早速何を勘づいたようだ、汗を垂らして顔色を変える。


「‥(な、なんだこいつの余裕は！？それが何かはこの天才にも分からん‥しかしこいつは何かを隠している！)」
「(さすが天才マン勘づいたか‥)」


目を閉じてまた考えるが‥考えるよりも先に動く方が先だと思い出す、


「(ここは奴の隠された力を知るのが先月だ‥それには正攻法で行くことだ、私は格闘技も天才なのだ誰にも負けん！！そして何よりも‥！！)」



チラリと、後ろで手を組んで心配そうに見つめる鈴音を見やる。


「‥天才マン‥」
「(彼女に私の想いを伝えるまでは、死なない！死ねない！！)」



好きな女性の為だ、と心の中で意気込んで勢いよく地面を蹴り飛び上がり拳と蹴りを繰りかえし繰り出した‥
確かに天才マンは格闘技も天才的であり強かった

だが世直しマンの力は遥か上を上回っていた
彼の腕や足をことごとく簡単に受け止めたのだ


「な、なに‥！？」
「ふん」
「っうわぁぁ！！」



世直しマンは天才マンの体を簡単に投げ飛ばし、
天才マンは体を地面に叩きつけられ痛さに顔を少しゆがめた


「…師匠天才マンってスーパースターマンと同じでカッコだけって事、無いですよね？」
「スーパースターマンに高速パンチが出せないよ！」


努力マンが期待とは違った、と落胆の声を出す中で
天才マンの強さをよく知っていた鈴音と会長はたらりと冷や汗を垂らす。


「どうした天才マンお前は格闘技の天才ではなかったのか？」
「(だめだ…まともにいったのでは勝てない…。)」
「どんな手を使っても無駄だ！お前の切り札の『カッ！』も私には効かないしな！」
「！！」


天才マンはそこで、ひとつ策が頭に浮かんだ。
世直しマンは自分の切り札がカッ！！だと思っているのだ、ならばさらに上のピカッ！！を使えば‥と


「(勝てる！！世直しマンは私の真の切り札がピカッ！！だと知らないんだ！！)」
「行くぜーーっ！！」


「(ピカッ！！発‥)」


天才マンは発射寸前のその時、目を疑った。
ヒーローたちも目を疑う、なぜなら
発射する前にもう世直しマンはバリアを用意していたからだ。
天才マンはもう‥‥止まれない！！！
止めることが出来ない！！


「(‥‥射！！)」


放たれたピカッ！！は、バリアに反射に天才マンに跳ね返り‥


「まさか先にバリアを用意されているとはッ…！」


天才マンさ自分のピカッ！！を浴びて
骨も残らぬ塵となる結果になったのだ‥
焼けこげた地面が、寂しくその証拠となった。


「‥バリアで光線を反射させた‥！あ、あんなにあっさりと天才マンが負けるとは‥！」
「‥‥う、嘘‥天才マンを椅子に座ったままで‥‥！」


鈴音は、まだ天才マンの手の温もりと感触が残ったままの右手を握りしめて震えた…
天才マンの優しい声はまだ彼女の頭の中に残っており、まだ響いていた
なのに、忘れてしまう前に…消えてしまった


「大丈夫かラッキーマン」
「‥安心しろラッキーマン‥私が、命にかけてでもお前の事を守る」


「‥天才、マン‥」
「‥師匠」


鈴音の瞳から涙が一筋流れて彼女のコスチュームに落ちて染みになる。
静かに涙を流した鈴音の涙を
努力マンが優しく指で拭いとると‥
世直しマンを睨みつけ前に出た。


「今、世直しマンは…天才マンが光線を出す前に、反射バリアを出していた」
「やつにはなにか秘密がある！！」

「「！！？？」」

「さぁ！！次はどいつだ！！」